個人面接について、ご参考までに私の回答と、今振り返って思うところ(反省)を書いておきます。
全然良い回答ではないのですが、結果として合格したので、少なくとも地雷は踏んでないはず…。
受験当時の私の状況は
- 社会人である
- 小さい子供がいる
ということにご留意ください。
また、私はどちらかというと面接に苦手意識はなく、緊張もほとんどしないタイプです。
面接の練習は特別せずに本番を迎えましたので、ほとんど練られていない回答だということにもご注意ください。
準備としては、志望動機や描いている将来像などが願書と矛盾しないように、自分が何を書いていたか確認しておきました。
今思い返すと、就活の経験が多少は役に立った気がします。
1. グループ面接はどうだった?
回答
はじめ少し緊張しましたが、グループメンバーのみなさんが話しやすく、すぐにリラックスできました。
東大生が多いな、と思いました。
反省
これはみんなが聞かれた質問のようです。素直に答えました。一言余計でした。
「(東大生が多いとか)そんなこともないと思うけど」とちょっと苦笑されました。(でも実際東大生が多かったんですよ)
2.就職してからの仕事について教えてください
回答
〇〇に△年間勤めています。★年目までは☆☆という事業を担当していました。◾️年目から□□に出向して、**を担当しました。産休・育休を経て◎年から現職です。現在は主に××を担当しています。
反省
いたって普通です。心がけたことは「簡潔に」というくらいです。気になればさらに質問があるだろうと思っていたら、案の定、次の質問でさらに聞かれました。
ただし、これは私の仕事の特殊な事情により、医科歯科の面接官ならおそらく、説明しなくても内容を大体把握してくれているだろう、という前提あっての回答です。
事業名等を言われてもピンとこないのが普通だと思うので、多少内容を説明するのが良いと思います。あくまで簡潔に!
3. ☆☆事業ではどのような…(深掘り質問
反省
仕事内容について具体的に答えただけなので省略します。
反省点としては、自分は現在の仕事の方がアピールになると考えていたのですが、先生方は前の部署の事業の方に興味があったようでそちらばかり質問されました。
はじめにもっと現在の職務を自分からアピールすれば良かった。
4.お子さんがいても学生生活は大丈夫ということを示して我々を説得してください
回答
現在育児をしながら仕事をしていますので、基本的には同じリズムで生活すれば両立は可能だと考えています。
家族は非常に協力的ですし、実家も都内なので、子供の急病などの際には協力してもらえる環境にあります。
反省
これも事実を言っただけです。(厳密にはこの時はまだ時短勤務していましたが)
説得というほど強い主張はしていません。淡々と答えた記憶があります。ご家族は今回の受験に際して何かおっしゃっていましたか?と聞かれたような気もします。
お子さんのいらっしゃる方は聞かれやすい質問だと思いますので準備しといて損はないと思います。
5.経歴からしてすぐアカデミアで研究できそうだが、なぜ医師を目指すのか?医系大学院ではだめなのか?
回答
ありがとうございます。
研究には大変興味があります。一方で、自分は患者さんと接し、具体的にどういった方のために役に立つのか思い描けたほうが、研究のモチベーションが高まるタイプであると考えています。また、仕事上、臨床医でもある研究者と接する機会がありましたが、彼らの知識と現場感覚、患者さんへの思いには非常に感銘を受け、自分もそのようにありたいと感じました。臨床で実際に感じたことを研究で究明し、それをまた臨床に反映させるというのが理想です。欲張りですが、両方携わっていたいと考えています。
反省
つい長くなってしまったのがこの回答です。実際はもっとごちゃごちゃと話した覚えがあります。
まず、質問の前に大学院での研究をべた褒めされたので少し動揺してしまいました。たぶん「褒め担当」の先生だったのだろうと思います。他の編入生に聞いても褒め担当はいたようです。圧迫担当の先生がいたのかは不明です。
褒めていただいたのでまずお礼を言いました。臨床と研究に対する考えは素直な気持ちなので、特に面接対策うんぬんではなく、素で話しました。
6.これから学生になるにあたって不安なことは?
回答
率直に言えば、金銭面です。子供がおりますし、これまでの収入がなくなって支出が増えるわけですから…。時間的にアルバイトもあまりできないと思いますので、その点が不安です。もちろん、学費が払えるようには計画しています。奨学金などもチェックしています。
反省
何の準備もしていないのが丸出しの答えで恥ずかしいのですが、本当にこう答えたので仕方ないですね…。そして実際一番不安だったのが金銭面だったので…。
模範解答はたぶん現役生との年齢差などでしょうね。そして、自分が職場の新入職員(学生であれば、後輩)ともうまくやっているというエピソードでなどを入れれば良いように思います。
7.周囲からどんな人間だと言われるか?
回答
感情の起伏が激しくないというか、おだやかだよね、怒らないよね、と言われることがあります。
8.7はあたっていると思うか?
回答
あたっていると思います。自分の期待と違うことが起こった時は、「なんでだよ!」と怒りや落胆の感情がわくより先に「なんでだろう?」と考えるクセがあって、考えている間にマイナスの気持ちはなくなってしまうので、あまり怒ることはありません。よく言えば冷静ですが…マイペースというか、少しぼーっとしているのかもしれないです。
反省
この質問もみんなされたようです。いわゆる自己分析というやつで、当然回答を準備しておくべき質問ですが、すっかり抜けていました。
我ながら、よくこんな回答で受かったなと思うようなグダグダの回答です。
意外にも「それ(なんでだろう?と考えること)はモノに対しても人に対してもということ?」とさらに深堀りされました。今思えば”研究の資質”に関連した質問で、アピールチャンスだったのですが、「モノ…そうですね、物事に関しても原理などは気になります」とピンとこないまま答えました。超ポジティブに考えれば、作られたアピール用の回答ではなくて、素でそうなんだ、ということが伝わったかもしれません…。
ほんとうは、自分の長所から逆算して、この質問でその長所をアピールするためにひとつ前の質問(他人からどんな人物だと言われるか)で布石を打っておくのが理想的な回答ですね。他人から「あなたって○○だよね」と言われることなんてほとんどないのが普通なので、自己分析ベースで良いと思います。
焦ってうっかりネガティブなことを言わないように気を付けたいところです。
9.仕事または研究で一番大きな失敗は?
回答
ご多忙の相手に対して頻繁に依頼をしたことがあり、相手先から怒られてしまったことがあります。
(面接官:それが一番大きな失敗ですか?)
ええと・・はい…あ、すみません、もうひとつ、重要な会議で結論に関わる数字を用意する担当だったのですが、エクセルの計算式が間違っていたことがありました。このミスで結論の検討がやり直しになってしまいました。
(面接官:研究と仕事でそれ以上大きな失敗はないですか?)
…そうですね…はい、ありません。要求されたことが100とすれば200準備して臨むようにしていますので、たいていのことは何とか対処できていると思います。
反省
これが一番ひどかったです。苦し紛れに、最後フォローしました。
成功体験・失敗体験+学んだことはエピソードを用意しておくべきです。嬉しかったこと・悲しかったこと・挫折したことなども鉄板ネタです。ほかの編入生も同じようなこと(失敗、挫折など)を聞かれたようです。
総括
こうして振り返ってみると、かなり準備不足だったなと反省します。
それでも合格できたので、無理矢理いいところを探すとすれば
- 簡潔にわかりやすく答えた
- 自然体だった
ということでしょうか…。
面接の受け答えは、練習しすぎると(たとえ真実だったとしても)ちょっとウソっぽく見えてしまったり、どの人も同じ感じになってしまって印象に残らなかったりすることがあるように思います。その意味では素で話すというのは一つの方法かもしれません。
とはいえ!質問を想定してきっちり準備していくのが基本だと思います。
ぜひ反面教師にしてください…。
グループ面接についてはこちらに書いています↓