医師国家試験は、受験から発表まで1か月以上間が空きます。
しかし、結果はできるだけ早く知りたいものです。
そんな時にお世話になるのが、いくつかあるいわゆる予備校のサイトです。
この記事では、自己採点と、私が利用したサイトについてご紹介します。
国試の合格基準
医師国家試験の合格基準について改めて記載しておきます。
- 必修(B,Eブロック) …8割以上(絶対基準)
- 禁忌肢 …指定数以下(絶対基準)
- 各論・総論(A, C, D, Fブロック) …基準点以上(相対基準)
必修で8割を切ると問答無用で不合格となります。
禁忌肢の数は年によって違うのですが、指定の数より多く選択してしまうとこれも不合格となります。
そして、残る4つのブロックの合計点は相対評価で基準点が決定します。
というのも、医師になれる人数が概ね決まっているので、上から定員に達したところで合格ラインが切られるのです。その年の受験生の出来や、必修・禁忌落ちの人数によってラインが変わるので、簡単にはボーダーがわからないというわけです。
国試の自己採点
おそらく不適切問題の検討や、ボーダーラインの検討などがあるのでしょう、国試の合格発表は受験から1か月以上先になります。
この間結果がわからないのはなかなかツライですし、研修先が遠く引っ越し等がある人などは1日も早く知りたいでしょう。
そこでお世話になるのが各種予備校のサイトです。
医学生を対象に勉強のためのツールを提供している企業は少なくありません。
そういった企業の中には、医師国試の当日~翌日に「解答速報」を出し、かつ受験生が自分の回答を入力すると、予想解答との一致割合や順位などを提示してくれるものがあります。
国試の問題は持ち帰ることができます。問題に自分の回答をマークしておいて、これらのサイトに自分の回答を入力すれば、予想正答率を知ることができます。
提供されている予想解答はかなり正確なので、これである程度の正答率が確認できれば、結果はまず大丈夫だろうと安心することができるのです。
私が利用したサイト
今回私が利用したサイトと、国試翌日正午時点での回答入力者数と、現在(国試発表前日)の回答入力者数(※)は以下のとおりです。
- メディックメディア講師速報:8689人 → 9642人
- みんコレ!合否予測:6810人 → 8101人
- MEC採点サービス:2293人 → 4259人
- モントレ解答速報:非公開 → 4041人
受検者数は毎年1万数百人程度なので、かなり多くの受験生が利用していることがわかります。
各社いろいろと特徴がありましたので、私見を交えつつ少しご紹介します。
※一部だけ入力していたりする場合があるので、今回は登録者数または順位の分母のうち最も少ないものを「回答入力者数」として記載しています
メディックメディア講師速報
リンク:講師速報 | 119回医師国家試験 解答速報&採点サービス | メディックメディア MEDIC MEDIA
- 入力者数 ★★★★★
- 相対位置 ◎順位、偏差値、選択率
- 問題解説 ×なし
- 禁忌肢予想 ×なし
- ボーダー予想 ◎あり
圧倒的入力者数を誇っていたのがメディックメディアのサイトです。
「Question Bank」「病気がみえる」「Q-Assist」「レビューブック」など、多くの医学生がお世話になるツールを提供しているだけあります。私も例にもれず大変お世話になったので、1番最初に回答入力しました。
サイトはシンプルで見やすく、入力もしやすかったです。各問題の予想正答率も見ることができ、自分の間違えた問題が難問だったのかなども確認することができます。各問題でどの選択肢がどれくらい選択されているか「選択率」も見ることができます。
得点分布を分析しボーダー予想をしていることが特徴で、昨年度はかなり正確だったようです。
みんコレ!合否予測
リンク:第119回医師国家試験 解答&合否予測サービス | みんコレ!
- 入力者数 ★★★★☆
- 相対位置 ×なし
- 問題解説 ×なし
- 禁忌肢予想 ◎詳しい
- ボーダー予想 〇あり
「MedPeer」によって運営されているサイトです。
正直自己採点までは縁がなかったので、メディックメディアの次に回答者数が多いのは意外でした。その後、MedPeerのサイトで研修医向けのコンテンツを見たり、今はお世話になっています。
シンプルで見やすいサイトです。各問題の正答率や、自分の順位等は表示されません。
禁忌肢について細かく検討されているのが特徴で、コメントと共に「危険度」も表示してあり、全体の禁忌落ちリスクも評価してくれます。
もうひとつ、このサイトの最大の特徴は、あくまで比較対照が「みんなの回答」である点です。みんなが間違えた問題を一緒に間違えた場合、それは「一致」として(他社における「正解」のように)表示されます。MedPeer側で「予想解答」を作っているわけではないので、サイト運営としてはコスパが良さそうです。
一見それでいいのか?と思うかもしれないですが、合格かどうか判定するためにはこれは合理的なのです。国試において、みんなが同じように間違えた正答率の低い問題は合否を左右しにくく、場合によっては除外問題となることもあるためです。そもそも、国試の問題で正答率が50%を割るような問題は1割もありません。
とにかく「合格していそうかどうか」を確認するのに特化したサイトです。「合否を見る」ボタンを押す前に「心の準備はいいですか?」と聞かれ、「やっぱやめとく」こともできます(笑)
MEC採点サービス
リンク:MEC採点サービス|MEC Net.
- 入力者数 ★★★☆☆
- 相対位置 ◎順位、偏差値、選択率
- 問題解説 △各問題に掲示板あり
- 禁忌肢予想 ×なし
- ボーダー予想 ×なし
模試(とたまに過去問)でお世話になったMECのサイトです。
こちらも順位、偏差値、各選択肢の選択率まで見ることができます。
何といっても特徴的なのは掲示板です。
第119回 国試速報掲示板 | MEC国試速報掲示板
各問題に対して自由にコメントできる掲示板があり、中には現役のドクターと思われる書き込みもあります。一覧では割れ問やコメント数の多い問題がアイコンで示されています。速報ではなかなか解説まで見られない中、気になる問題についての議論をみられるのは貴重。
モントレ解答速報
リンク:【テコム】モントレ解答速報
- 入力者数 ★★★☆☆
- 相対位置 ◎順位、偏差値
- 問題解説 △一部問題について見解
- 禁忌肢予想 ◎見解つき
- ボーダー予想 〇あり
TECOMが運営しているサイトです。模試や過去問(問トレ)でもお世話になりました。
速報段階では殺風景なサイトで母数もわからなかったのですが、いつの間にか更新されて模試の成績確認と同じインターフェースになっていました。個人的にデザインが好きなサイトです。
特徴は、割れ問と思われる問題に対して「テコムの見解」を示している点です。これは速報段階からあり後から少し追加もされたようです。
予想禁忌肢についてもどのように検討したか丁寧に記載してくれています。
(番外編)medu4
「究極マップ」でご紹介したmedu4です。国試の過去問を問題番号(119A1など)でググると、一番上にヒットするのがmedu4のサイトで、登録なしに解説まで見られるため私はかなり利用していました。
にもかかわらず!登録していなかったために自己採点には使わず…。なので、どんな雰囲気なのか全くわかりません。利用者数は多いのではないかと予想しています…。
解答速報の信頼性
解答速報は、医師が監修しているのでかなり正確です。厚労省から模範解答が公開されていますが、毎年各社99-100%の一致率のようです。
今年はというと、どうも「割れ問」があるようです。各社の意見が分かれているものをメモしておこうと思います。
※ただし、みんコレ!で提示されるのは「多数回答」であり「予想正答」ではないので、ここではそれ以外の3社で不一致だったものを検討します。
解答の割れている問題一覧
- B17 a 1社、e 2社 …削除問題になるかも?
- C41 b 2社、c 1社 …複数正解か削除問題になるかも?
- E2 b 1社、c 2社 …おそらくC
- F75 16 1社、40 2社 …計算の公式があり40かも?
うしろのコメントはMECの掲示板を見てみた印象です。E2以外はコンセンサスにいたっていないようでした。厚労省から正答が発表されると、結局どうだったのか明らかになるので楽しみです。
解答速報は三方ヨシ!
ここでの三方は、受験生、企業、後輩医学生です。
まず受験生にとっては、受験直後に自分の合格可能性をかなり正確に知ることができるので、大変ありがたいです。
さらに、いくつかリンクをみていただいた方は気づいたかもしれませんが、回答するとAmazonギフトカードや書籍などの特典をもらえてしまいます。
企業にとってはそうまでしても多くの回答が欲しいのです。
それは、正答率や選択率の貴重なデータが得られるからです(合格発表後には合否のアンケートもとるはず)。
さらに、新たに誕生した医師を最速で自社のサイトメンバーに招き入れることができる重要な機会にもなっています。
惜しくも不合格となってしまった人に、1年間のサポートプランを案内することもできます。
そして後輩です。
国試の過去問演習をしていると、解答解説に正答率や各選択肢の選択率が表示されます。この元データとなっているのは、その年の受験生たる先輩が自己採点のために入力した回答なのです。
おわりに
解答速報のサイトを見ていたら、試験当日のことや自己採点したときのことを思い出しました。
公式の合格発表は明日です。
これだけいろいろ書いていて万が一不合格だとかなり辛いのですが、解答速報のサイトによれば大丈夫そうなので、信じて発表を待とうと思います。