東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

東京医科歯科大学医学部編入とTOEFL受験の情報を発信します。

医師国家試験の概要(第118回現在)

一昨日と昨日の2日間、第118回医師国家試験が行われました。

私の同級生が受験しており、私も出産イベントがなければこの試験を受けていました。

医科歯科生は毎年ほぼ全員が合格ですが、それでも緊張するだろうし、何より長丁場なので疲れますよね…みんなほんとうにお疲れ様、来年私も頑張ります…!

 

来年受験する自分のためにも、この機会に国試の概要を整理しておきたいと思います。

 

以下の情報は、2023年度(第118回)時点のものです。

厚労省と、各予備校等が発信している情報を元にしています。

 

医師国家試験の概要

実施時期

2月上旬から中旬の土日2日間。

受験会場

全国12都道府県の13会場。

基本的に大学ごとに指定される。

試験の形式等

問題冊子&マークシート方式。

五肢択一が基本。

正答を2つ/3つ選ぶものや、選択肢が6つ以上のものもある。

問題数と時間割

全400問。

1日目:各論、必修、総論の3ブロック合計200問

2日目:同上

出題内容

厚労省の「医師国家試験出題基準」に基づく。

満遍なく出題されるがいわゆる「メジャー科」からの出題が多め。

最も出題数の多い分野は「公衆衛生」。

計算問題、全文英語の問題が数問ある。

合格基準
  • 必修問題:80%以上(絶対基準)
  • その他の問題:70%前後(相対基準)
  • 禁忌肢:2問以下(絶対基準)

のすべてを満たせば合格。

合格率

例年90%程度

 

つぶやき

たったこれだけの情報ですが、ソースを漁っていたら結構時間がかかってしまいました…。それぞれ詳細については次の記事で書こうと思います。

 

国試は厚労省から問題と解答が公開されています。無料で解答解説を閲覧できる予備校のサイトも存在します。

医学部で学ぶとこんなことがわかるようになるんだ、と思うとモチベーションが上がりますので、一度国試の問題を見てみるのもおすすめです!

医学生と妊娠出産 その3

在学中の妊娠・出産について、最後は、医療従事者ならでは、学生ならではの経験について書きます(ほぼ雑談です)

 

医療従事者だと…

「医療従事者用」の説明をされることがある

健診や入院説明等の際に、説明が省略されたり、逆に「医療従事者の方なので説明しますが…」と詳しくなったり、薬剤の一般名など専門用語で説明されたりすることがありました。

まだ学生だけど医療従事者として扱われてる!という感じがして、ミーハー心をくすぐられました(笑)

自分が医師になった時、患者さんやご家族が医療従事者だとちょっと緊張しそうです。

 

マタニティウエアの入手が面倒

病棟では白衣の下にスクラブと呼ばれる動きやすい服を着ている医師が多いです。実習の学生もほぼスクラブを着ています。診療科によっては指定のおそろいスクラブで揃えているところもあり、その指定スクラブが学生にも貸し出される場合があります。

スクラブにもマタニティ商品は存在しているのですが、これが安くなくて…。私はパンツ1点だけ中古で購入し、洗い替えにはふつうの(スクラブではない)マタニティ用パンツを履いていました。

診療科指定のスクラブの時はマタニティ用など存在しなかったので、パンツだけ自前になり、ひとりだけ上下違う色で過ごすことになりました。

外科でオペ室に入るときは見学者も全員手術着に着替えるのですが、そこに用意されている「妊婦さん用」は白のワンピース一択でした…。結局、生足にワンピーススタイルが正解なのか確信がもてず、手術室に見学に行くオプションはあきらめてしまったことがありました。

 

業務に制限がある

制限1:放射線

妊娠初期に回った循環器内科では、心カテなどの手技見学の際に術野に入ることができず、部屋の外からの見学になりました。他の診療科でもX線で透視しながらの手技の際、妊娠中、とくに妊娠初期は参加できません。

循環器内科なんて心カテやってなんぼなところもあるので、妊娠中はもどかしい思いをしそうだなと思いました。

制限2:ドクターカー

せっかく救急を回ったのに、そして医科歯科にはせっかくドクターカーがあるのに、そこそこお腹が大きかったので乗れませんでした。残念すぎる。

制限3:当直?

学生なので今は当直業務はないのですが、妊娠中の当直は控える場合があるようです。先輩看護師さんに「私は普通に妊娠中夜勤しちゃったけど、オススメしないよ~」と言われました。

 

感染症がこわい

妊娠中はどんな感染症も避けたいものです。特に、胎児に重大な影響を及ぼす可能性のある「TORCH症候群」は怖いです。

しかし、病棟にいるといろいろな感染症の患者さんと出会います。私は実習中、TORCH症候群の「C」であるサイトメガロウイルス陽性の患者さんや、結核疑いの患者さんに出くわしました。回診の時にはなるべく遠くにいさせてもらい、手指消毒も普段以上に気を遣いました。

救急も、患者さんの情報が少ないのでドキドキしました。運ばれてくる方が発熱しているなど感染症の疑いがある場合、ファーストタッチに参加するかどうか判断が難しかったです。

 

医学生だと

褒められる

医療従事者の方々は医学生の忙しさを知っているので、「勉強しながら?うわーえらい!」「いま救急回ってるの?大変でしょう、すごいね~!」と、やたら褒めてもらえました。

また、医科歯科大は大学受験において難関校であるがゆえに、「医科歯科!すごいっすね…」というパターンもあり、リアクションに困りました。

病院見学の気分

私は、初期研修で行きたいと思っている病院の産科に通っていたので、中から病院見学している気分でした!患者目線から医師やコメディカルの方々と触れ合えるなんてなかなかないので、良い経験になりました。「こういうところが困る」「こういう気遣い嬉しい」などの気づきもありました。

問診や回診でちょっと緊張する

カルテに「医科歯科学生さん」と書かれていたので、直接その件に触れられなくても、医学生だとバレているという変な緊張感がありました。変なこと口走ったら恥ずかしいなと…。

入院中の回診では、実習中の自分がそうであるように、上級医と一緒に研修医や学生と思われる若い方が数名一緒に来ました。「そっち側の気持ちわかる~!」と妙な仲間意識でソワソワ、ニヤニヤしてしまいました。

検査結果やモニター表示が気になる

多少勉強した手前、検査の結果やモニター類が気になりました。

自分で自分の採血項目を見るのは興味深く、無駄にすべての値をしっかり確認しました。エコーでは、ベテランの先生が胎児の頭位、腹囲、大腿骨長などをパッパッと測っていく手際の良さに感心しつつ、異常所見があったらどうしよう、とドキドキしながらモニターを見つめていました。

分娩室では自分のバイタル、入っている点滴の種類、CTG(胎児心拍陣痛図)の全てが気になって、逆になんだか冷静でいられました。

同室の方々が気になる

入院中は4人部屋でした。私以外の方が医師とお話している声が聞こえてしまって、それぞれの方の合併症や病状がわかってしまい…。会釈程度のコミュニケーションしかとりませんでしたが、心の中で勝手に心配したり応援したりしていました。

硬膜外麻酔に感動する

今回、無痛分娩を選択しました。硬膜外麻酔の見学はしたことがありましたが、いざ自分がされる側になると、妙にテンション上がってしまいました。

大学で見学した際は、若手(研修医?)の先生がトライしてなかなかうまくいかず、上級医の先生に交代しており、難しそうだなと思いながら見ていました。今回、私の背中に刺してくれた先生はとっても上手くて、一瞬で入り、ほとんど痛くなく、感動しました。カテーテルが入ってくるときの何とも言えないあの感じを、実際に経験できたのもよかったです。

効果もバツグンで、産後の回復が早いことにも感動しました。

小児科医ごっこしたくなる

授業でならった新生児のイロイロが実際に目の前で見られるので、出生直後のApgarスコア計算に始まり、自分の聴診器で胸の音を聴いてみたり、ひととおり反射を確認してみたり、小児科医ごっこを楽しんでしまいました。

ワクチンの定期接種や健診も、勉強になることだらけで楽しいです。

 

つぶやき

医学生、しかも実習中だったことが絶妙でした。実習前だったら働き始めてからのことや病棟ならではのことが経験できなかっただろうと思います。医師になってからだとこんなにお気楽ではいられなかっただろうし、通院先の医師や看護師さんたちとの関係もまた違ったのかなと思います。

なかなかできない貴重な体験ができました。

 

ちょっと本筋から外れた内容でしたが、読んでいただいてありがとうございます。

次回からはまた編入や医学部生活のことを書こうと思います。

医学生と妊娠出産 その2

前記事に引き続き、在学中の妊娠・出産について。本記事ではデメリットや困ったことについて書いていきます。

 

在学中の妊娠出産のデメリット

各デメリットに対して私がどう対処しようとしているかも併せて書いておきます。

 

学業を代わってくれる人はいない

仕事なら、私が休めば私の仕事は誰か他の方が引き継ぎます。

学業はそうはいきません。当たり前ですが、私が自分で修了するしかありません。その点がシビアです。体調が非常に悪い日や、やむを得ず休まなければならなかった日が、例えば重要な実習の日だったり試験の日だったりしたら、単位が危うくなるかもしれません。この状況は産後も変わらないので、小さい子供を抱えながら学業も乗り切る覚悟は必要です。

誰かに迷惑をかけたり気を遣ったりしない反面、自分でやるしかなく、誰も代わりがいない、というのが社会人の時との最も大きな違いでした。

対処

何事も早めに行動しておくのは重要です。締め切りがあるものについては、とにかく最速で完成させて提出してしまう。試験勉強は日々コツコツとしておく。重要な日に休まなければならなそうだったら、なるべく早く大学に相談しておく。早めに動いておくことでダメージは最小限になるかと思います。

産後の育児サポート体制を産前から整えておくことも重要です。

 

認可保育園に入りにくい

認可保育園は人気があります。自治体によっては両親フルタイム勤務であっても全落ちすることもあります。選考の基準も自治体によりますが、基本的に「就学」が「就業」より有利になることはないでしょう。

また、0歳の4月入園以外はかなり入りにくいのが普通だと思いますので、復帰のタイミングによっては相当厳しい戦いになることが予想されます。

さらに、正式に「休学」してしまうと「保育の必要なし」とみなされ、そもそも門前払いとなってしまう可能性すらあります。

学生時代に出産すると、その後の保育園探しのハードルがかなり上がってしまいます。

対処

可能であれば、0歳4月入園を狙うと一番入りやすいはずです。そして、認可に応募しつつ、認証保育園や小規模保育園も調べて、片っ端からアタックするしかないと思っています。それでも厳しいかもしれませんが…。

学内の保育園の従業員枠を利用することも可能です。私は子どもと一緒に満員電車に乗るのを避けたいので応募しませんが、家が近い方は便利かもしれません。

あとは、たとえ実質的には4月から授業に参加していなくても「休学」の状態は避けるのが無難です。授業料は発生してしまうと思いますが…。大学との相談になります。

 

復帰時期の選択肢はほぼない

社会人の時は、職場との相談は必要ですが、復帰時期についてはいろいろな選択肢がありました。友人の話を聞くと、医師のみなさんもたっぷり1年以上休んでいる人もいれば、数か月で復帰する人もいるようで、様々です。

学生の場合、復帰は1年後のほぼ1択になるのではないでしょうか。授業のスケジュールは融通がきかないからです。休み始めたところから取り返さないといけないので、来年度の同じ時期から復帰するのが一番スムーズということになります。

育休は数か月で良い、あるいは1年以上取りたい、と思っていても、カリキュラムとの調整がなかなか難しいです。

対処

事前に全学年分の時間割をよく見ておいて、ここで出産になると困る、というタイミングはチェックしておいて、避けたほうがよいです。妊娠するかどうかは神のみぞ知るところですが、妊娠しないようにすることは可能なので。

また

  • 実質的に学業を中止・再開するタイミング
  • 制度として「休学」「復学」するタイミング
  • 子どもを保育園に入れるタイミング

の3つをよく考える必要があります。先述のとおり、保育園確保とも絡むので、戦略が必要です。

例外1

学業にブランクを作らずに、そのまま復帰した人を2人知っています。ひとりは実習中のご出産、もうひとりは実習の少し前の時期でのご出産です。

ご家族のサポート、大学の配慮、カリキュラムとのタイミング、色々な要素があると思いますが、ほんとうにすごいです。一体どうやったらそんなことが可能なのか?機会があればお話を聞いてみたいです…。

例外2

出産ではない理由ですが、年度の前半に半年ほど休学して復帰した方がいます。大学と相談しながら、仮進学制度も利用しつつ、復帰後に2学年分をうまいこと少しずつずらしながら履修しているようです。

かなりイレギュラーだとは思いますし、私も詳細は把握していないのですが、大学は相談に乗ってくれ、できる限り対応してくれているようです。

 

金銭的に損

学生の間にブランクがあると、単純に無収入期間が延びてしまいます。

一方、就職してからであれば原則として育児休業給付金が支払われますので、育休中も元の2/3程度(半年を過ぎたら1/2)の収入が得られます。

対処

こればかりは対処のしようがありません。

ただし

医師は雇用形態がシンプルではないことも多く、とくに研修中は勤務先が変わりやすいです。そのため、給付金の支給要件を満たさなかったり、計算の元となる収入額が思ったより低かったりする場合がしばしばあるようです。

働き出してからの出産の場合でも、注意が必要そうです。

 

まとめ

カリキュラムにしても復帰時期にしても、相談すれば大学はできる限り一緒に解決策を考えてくれますので、早めの相談が大事だと思います。

保育園と給付金については制度で決まっているものなのでどうしようもないですね…。

 

もうひとつ、やっと仲良くなった同級生と学年がずれてしまうのも不安です。私は部活等に所属しておらず、他の学年とのつながりが乏しいのでなおさら。ひとつ下の編入生のみなさんがとっても話しやすいのが救いです。

 

次回は、医学生であったり実習中であったために気づいたことや起こったことなどを雑談的に書きたいと思います。

 

医学生と妊娠出産 その1

前の記事で宣言した通り、在学中の妊娠・出産について、いくつかの記事に分けて書いていこうと思います。

男性や、子供を持つ予定のない方にはあまり関係ないと思われるかもしれませんが、医師人生の中で、パートナーや同僚、患者さんの妊娠・出産というイベントにはおそらくどこかで接するかと思いますので、読んでいただけたら嬉しいです。

 

はじめに

まず、私の状況を簡単にご説明しておこうと思います。

 

第一子は前職在職中に誕生しました。この時は職場の規定のもと、産休・育休を取得し、育児休業給付金を受給しました。(そしてこの育休中に医学部受験を決意したのでした。)保育園入園時期と職場の都合を調整し、1年数か月で職場復帰、しばらくは時短勤務をしていました。

今回は、5年生の病棟実習の途中から妊婦生活がはじまりました。大学に報告・相談し、妊娠9カ月ころから実習は中止しています。今年はマッチングや卒試を見送ったので、卒業は1年延期となりました。

もともと子供2人を希望していたので、医学部受験を決意した時点で、在学中の出産を想定していました。

 

全く違う環境での妊娠出産は、全く違う経験になりました。学生と社会人でもだいぶ違いましたし、医学知識のあるなしや、妊娠中に病棟に立つというのも良い経験でした。

 

在学中の妊娠出産のメリット

メリット、と書きましたが一般化できるような話でもないように思うので、あくまで私個人の経験に基づく感想としてお読みください。

卒後のキャリアが途絶えない

私が「次出産するなら在学中」と考えていた最大の理由がこれです。

医師になってはじめの5年間程は基本的に修行の時期です。この間、長期に現場を離れるのは避けたい、と考えていました。

また、医師は「卒後○年目」や「○○年卒」などとキャリアを紹介されることも多く、その間にブランクがあるといちいち説明が面倒、というのもありました。

(今でも職歴を話すときに「でもその間1年は育休で…」というのが煩わしくて…)

 

もちろん、医師になってからの妊娠出産という人が大多数ではあるので、大して影響はないのかもしれません。しかし、私は編入でスタートが出遅れているということに若干の焦りもあり、働き始めてから現場を離れるのはモヤモヤしてしまいそうで…。

育児は育児でゆっくり向き合いたいという思いもあり、卒後焦りながらよりも、在学中にのんびり、という選択になりました。

 

誰にも気を使わない

妊娠中はつわりを筆頭に、体調の良くない時がたびたびあります。妊娠初期は放射線に関わる業務は避けたいですし、胎児に先天疾患を引き起こす感染症も怖いです。お腹が大きくなってくると、長時間同じ姿勢でいたり、素早く動いたり、重いものを持ったりすることもできなくなってきます。

また、産院によっては検診のため平日に休む必要がでてくる場合があります。経過中に体調が悪化すれば絶対安静や入院ということもありえます。

産前産後しばらくは休まざるをえませんし、復帰後は子どものさまざまなトラブルで休んだり遅刻早退したりしなければいけない日もあるでしょう。

いくら周囲の方々の理解があっても、できないことがあったり、職場を離れたりするときは気を使うものです。社会人になると自分の役割があり、そこに責任が生じますから、様々な調整も必要となります。

学生だと、休もうが1年卒業を遅らせようが早退しようが、基本的には誰にも迷惑をかけませんし、誰も気にしていません。私が今回大学に報告・相談した時も「おめでとう!体調に気を付けてね!では!」くらいのものでした。

私は実習中だったので、とくに妊娠後期には多くの方々に気を遣わせてしまいましたが、社会人の時と比べると圧倒的に、精神的にラクでした。

 

社会人になった時すでに子供が成長している

小さいほど手がかかりますので、社会人になった時、子供がある程度大きくなっていると楽です。ひとり育てた経験では、3歳すぎればある程度話が通じる。5歳になればトイレお風呂ごはんがだいたい自分でできる。1年生になれば一人前!

子どもが小さいと、熱、怪我、ぐずり、おもらし等々、予期せぬ出来事も次々に起こります。学生の間は帰りが遅くなることは多くありませんし、休むハードルも低く、当直もないので、小さい子を育てやすい環境かと思います。

 

個人的には、初期研修開始時に3歳を超えているのが理想です(なかなか理想どおりにはいかないものですが…)。

 

若い

身も蓋もない話ですが、生物学的に、どう考えても若い方が有利です。いつか子供を、と考えているなら早いにこしたことはないです。

 

スケジュールの見通しが良い

大学の時間割は公開されており、卒業までの5年間、いつ何があるか概ねわかっています。

仕事ではそこまで先を見通すことはなかなか難しいので、妊娠出産を計画する上で学生の方が準備しやすいと思います。

 

休み期間は勉強すれば有意義

在学中に出産すると学業の方にブランクができます。しかし、座学は大学を離れて乳児と向き合う日々でもある程度はできます。私はここまで、育児しながらの勉強で怒涛の日々だったので、ここで復習の時間がとれることは非常に有意義に感じています。

また、復帰後はさらに限られた時間で勉強しなければならないはずなので、来年度までに少しでも国試等の勉強をつめておくつもりです。復帰後の日々に少しでも余裕が出ればいいなと思いながら、日々細々と勉強しています。

働き始めてからもいろいろな時間の活用の仕方はあると思いますので、必ずしもメリットというわけではないかもしれません。個人的に、初期研修や専攻医の間に現場を離れたくなかったので、メリットとして書きました。

 

まとめ

・子どもが絶対ほしい

・医師になってからバリバリやりたい

・ある程度の育児サポート体制が確保できる

という方には、在学中の出産がオススメかなと思います。

 

ただ、世の中、学生が出産することは「イレギュラー」なので、制度面では不利になりがちです。次の記事ではそのあたり含めて、デメリットについて書こうと思います。

卒業を延期しました

とても久しぶりの更新となってしまいました。

 

今年の編入試験はもう結果が発表されていますね。

合格された方、ほんとうにおめでとうございます!!

 

さて、個人的な話になってしまうのですが、タイトルの通り卒業を延期することになりました。

なぜかと言うと、最近第二子が産まれまして…今年、実習を完了し初期研修病院のマッチングに参加する、というのが難しくなったからです。

 

といっても、在学中に第二子誕生&卒業1年延期、というのは受験を決心した時点で想定していたスケジュールでした。

想定外だったのは大学の合併で、1年卒業が遅くなることによって、東京医科歯科大ではなく東京科学大を卒業することになりそうです。

「最後の卒業生」も感慨深かったのですが、「初代の卒業生」もなかなかインパクトがあるので、これはこれで良いなと思ったりしています。

 

今回、医学生(実習中)で妊婦、という比較的珍しい経験をしたので、次からの記事では

  • 在学中の妊娠出産
  • 病棟業務と妊婦
  • 産科麻酔
  • 医学生であることの影響

などについて書きたいと思います。

もともとのブログの趣旨とは少しズレるかもしれませんが、よろしければお付き合いください。

 

来年も6年生をやる予定なので、今年合格された方々には学内でお会いするチャンスができました。直接お目にかかれるのを楽しみにしています!

医科歯科にまつわる小ネタ

6年生もあっという間に2か月過ぎました。今年度の実習は小児科からスタートして、救急、緩和ケアと続いています。

 

さて、今年の編入試験はもうすでに応募が締め切られたこのタイミング。書くなら何がいいかな、と悩んでいたのですが、面接対策、あるいは来年応募を考えている方の志望動機のヒントになるかもしれない小ネタを書いてみよう、というのが今回の趣旨です。

 

トピックは

です。

時事ネタが多いので、数年後にはもう古い話題になってしまうかもしれませんが、ご容赦ください。

 

学長の所信表明

みなさんは、受験前に大学のことを知ろうとする時、何を参照しますか?大学の基本理念や、募集要項の記載を読む、という方が多いのではないかと思います。

しかし、今もし医科歯科のことを端的に知ろうと思うなら、学長の所信表明を読むことをお勧めします。現学長の田中雄二郎先生は、今年度2期目に入り、2023年度の学長所信を以下で公開しています。

www.tmd.ac.jp

1期目では着任と同時にコロナ禍に突入し、その中で医学部付属病院と歯学部付属病院の一体化、そして東工大との合併があり、かなり怒涛の日々だったのではと推察します。

私は特別田中先生の大ファンというわけでもありませんが(怒られそう笑)、コロナ禍のキャッチフレーズ

「力を合わせて患者さんと仲間たちをコロナから守る」

「試行錯誤を大切に」

「責めるより応援しよう」

は気に入っています。所信の中では東工大との合併にかんする話題も大きく取り上げられています。最近の動きとこれから目指すところが端的に語られていますので、今年、来年あたりの受験を考えているかたは一読しておくことをオススメします。

 

機能強化棟始動

湯島キャンパスが最近ずっと工事中だったのをご存知でしょうか。

御茶ノ水駅から医科歯科に行こうとすると、手前にどーんと大きな建物が建設されていて、行く手を阻んできます。これが「機能強化棟」です。完成後は「C棟」と呼ばれることになるようです。ちなみにA棟・B棟は医科病院で、D棟が歯科病院です(DentalのD)。

さて、この機能強化棟ですが、主な機能は手術室とICU、救急です。

救急は医局ごと新棟に移る計画と聞きました。手術室の目玉の一つは、心臓血管外科のロボット手術が可能となる点かと思います。昨年度いらっしゃった心外の新教授は、ロボット支援下の心臓手術で有名な先生ですし、これから心外はロボット手術がぐっと増えそうです。

機能強化棟については以下のページからもう少し詳しい様子を知ることができます。

www.tmd.ac.jp

 

海外での臨床実習復活

コロナ禍で中止されていた海外での実習がついに解禁されました。海外実習には、6年生の前半で行くのが通常です。

長期では1~2か月間、短期では2週間、海外の病院で実習することができます。行先は短期ではアジア、東南アジアが中心で、長期ではヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなど。

長期は競争が激しく、これまでの成績やTOEFLスコア、HSLPの履修状況に加えて書類と面接による選考があり、希望者のうち10名くらいが行けたようです。

短期留学は行き先や時期が希望どおりになったりならなかったりはあるようですが、希望した学生はほぼ参加できているように思います。

うらやましい点として、留学が決まった学生は、英語による問診や臨床推論の練習をする特別授業に参加できます。通常の病棟実習をこなしながら課外で行うので大変だとは思いますが、半年ほど継続して教われるのでかなり良い練習になるのではないかと思います。

大変そうな点としては、渡航先大学によっては調整が難航して、寮に入れない、留学時期がなかなか決まらない、直前まで受け入れ診療科がわからない、等々あったようです。また、金銭的なサポートはありますが十分ではなく、予防接種代も馬鹿にならないと同級生が嘆いていました…。

 

私が行かないので伝聞情報しかなく恐縮です。興味のある方は以下にも記載がありますのでチェックしてみてください。

www.tmd.ac.jp

 

企業インターン

4年次に半年弱、研究室に所属して研究を行う「プロジェクトセメスター」という期間があります。

基礎研究、臨床寄りの研究、疫学研究、海外留学などがある中、ベンチャーでのインターンという選択肢が近年追加されました。学生にも人気があり、企業とのつながりがずっと続いている学生もいるようです。

現時点での参画企業はこちらのプレスリリースより確認できます。

www.tmd.ac.jp

 

子育て支援

他大学のことはわからないので比較はできませんが、医科歯科の子育て支援はそこそこ充実しているのではないかと思います。

最近、男性育休を推進するという宣言もなされましたし、実際病棟ローテ中に(短期ではありますが)育休を取得している男性医師も見かけました。

www.tmd.ac.jp

私自身は、医科歯科含むいくつかの大学が提携して行っている「ファミリーサポート」事業のサポーターさんにかなりお世話になっています。特に、病棟実習はファミサポの支えなくては成り立たず、感謝の日々です。

学生自身や学生のパートナーの出産も編入生・現役生を問わずちらほらあり、大学としても温かく応援してくれている雰囲気です。

今後、子育て支援がますます充実してくれることを期待しています。

 

おまけ:解体新書

医科歯科の図書館に、なんと解体新書の初版本があります。

https://www.tmd.ac.jp/files/topics/53438_ext_07_6.pdf

普段は気軽に見られませんが、たまーに一般公開されます。私はまだ直接見たことはないのですが、卒業までに1度は見たいものです。

 

おわりに

久々なのに雑多に書いてしまいました。新しい情報を提供できているとよいのですが…。

今後書きたいなと思っている内容として

  • 5年生の病棟実習の振り返り
  • 6年生の病棟実習の話(小児、救急、緩和ケア)
  • マッチングと初期研修先選び
  • 2019年度一次試験回答の修正
  • 記述式回答のためのトレーニング法について
  • その他リクエストいただいているもの

などがありますが、他にももしあればぜひお知らせください!

(雑談)6年生になりました

4月5日、大学に用事があって何気なく登校したら、たまたま入学式の日でした。

新1年生のみなさん、そして新1年生と一緒に入学式に参加した新編入生のみなさん、おめでとうございます!

 

 

このあたり(「知と癒しの庭」という名前の場所)に新入生がたくさんいて、部活動の勧誘を受けたり、看板の前で写真を撮ったりしていました。みなさんキラキラしていました。

この4月からはコロナ対策の色々はだいぶ緩和されていますが、2年生の初めの講義はオンラインが多いようですね。編入会は対面で開催できるとよいのですが…!

 

私はついに6年生になりました。

来週から実習が始まります。5年生の最後に回ったのは小児科だったのですが、6年生も小児科スタートということになりました。5年生のときよりも課題や座学が減り、カンファでの発表や外来での予診など、より実践的なことに参加させてもらえそうなので、楽しみです。

 

このブログについて、私の編入試験はかなり前の話になってしまい、もうあまり需要がないように思うので、下の代の方々から話を聞いて、新しい情報があればまた記載していきます。

それから、リアルタイムに経験したり考えたりしていることとして、実習、マッチング、初期研修、後期研修などについても書きたいと思います。

他にも質問等あればぜひお気軽にコメントいただければ嬉しいです!