この記事では、グループ面接1の詳細を書いていこうと思います。
概要については前の記事を参照してください。
さて、詳細の説明に入る前に、私が感じたポイントをまとめておきます。
グループ面接1のポイント
- 控室での説明を正確に聞き、メモをとり、頭にいれる
- シンキングタイムの間に自分の考えを整理しておく
- グループ内は蹴落とし合うのではなく、助け合う
- ありがちなテーマについては日ごろから触れておく
テーマと論点
「高齢者の割合が高い社会において生じるさまざまな問題に対して、医療に携わる者が果たすべき役割について」
とてもありがちなトピックでした。
配られたA4の1枚紙には、主要国の高齢人口の推計のグラフ、日本の出生数および死亡数の推計のグラフとともに、少子高齢化が進んでいることと、最近の国の施策についてざっくりと記載がありました。
準備時間がどれくらいあったか忘れてしまいましたが、5~10分程度だったと思います。
この間に、議論の論点(=医療者の果たすべき役割)を確認して、議論の流れとハマってしまいそうな落とし穴を想定、そして最終的な自分の意見の骨子を予め考えました。自分の意見は議論中にもっといい意見がでたら修正するつもりでした。
面接開始
自己紹介は特別なことはなかったので割愛します。さすがにみなさん準備している感じで、1分間で必要十分にまとまっていました。名前や専門を手元で簡単にメモしておくといいと思います。ディスカッション中に役立ちます。
付箋とペン、ホワイトボードが用意してありましたが、私のグループではホワイトボードのみを使いました。ホワイトボードに近かった人が書く係をしてくれて、まずは高齢化社会の問題点を列挙していきました。進行役は特に決めませんでしたが何となくうまくいきました。
ただ、問題点を列挙している途中で個別の解決策に話が進んでしまいそうになるのを、何回か「まずは先に問題点を挙げちゃいましょう」のようなことを言った気がします。
解決策の方では案の定「それは医療者の仕事じゃない」と思う案も出ていましたが、一旦スルーです。
ブレインストーミング中に出た意見に対して、個別に深めていくとわけがわからなくなるので注意が必要です。
列挙する→整理して取捨する→個別に深める が鉄則です。
最後に、出た意見を整理して、まとめに入っている途中で時間切れとなりました。まとめの時には、カテゴリを提案するようにつとめました。時間軸(現状を解決するものと、将来への対策)と、アプローチ方法(臨床、行政、研究、他)でマトリックス作ればいいかなと思っていたけれど、そこはグループディスカッションなので思い通りにはいきませんでした。
「グループの意見をまとめよ」であれば65点くらいの内容かなと思いますが、あくまで最後は「自分の意見を述べよ」なので大きな問題はありませんでした。
自分の意見を述べよ
最後に、1分間で自分の意見を述べました。
冒頭で書いた通り、ここで自分の意見を主張していた人は少数派でした。グループディスカッションという形式に引きずられてしまったのかもしれません。
私は、議論中に出た意見の概要を簡単に述べた後、あえて「最も重要だと思うのは…」とひとつに絞って主張しました。このとき、なぜそれが一番大事なのかの理由も併せて説明しました(結局、事前準備のときに考えておいた内容ほぼそのまま)。
結論
面接前の準備時間がとても重要でした。
また、常に「何を聞かれているのか?論点はどこか?」を意識して、ブレないことが非常に大切です。
グループディスカッションということを考えれば、時間を意識したり、あまり話せていない人がいれば「●●さんは○○がご専門と言っていましたが、××はどうですか?」など具体的に聞いたりして(ここで自己紹介のメモが役立つ)、全体がいい方向に行くように頑張るのも重要だと思います。
学士編入なのでグループメンバーの年齢もバックグラウンドもバラバラで、結構面白いですよ!