東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

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【医学部編入】東京医科歯科大学2022年度2年次学士編入学 読者の方からのレポート

今年度、編入試験を受け面接まで経験した読者の方から、他の方の参考になれば、と、なんと受験レポートをいただきました!

ご本人の許可をいただきましたので、そのままコピペにて掲載させていただきます。

現時点で最新の情報ですので、とても参考になるかと思います。

情報をいただきました方には心から感謝申し上げます。

 

いただいたレポートを拝読したところ、筆記試験も面接も、基本的に私が受けた時と似たようなスタイルが続いているようです。

本ブログに記載している私の受験当時の内容が、今後もしばらくみなさんのお役に立ちそうで良かったです。

 

※注

以下、読者の方にいただいたレポートの内容についての質問には基本的に私からはお答えできませんのでご了承ください。

筆者の方からの依頼により公開後に編集する場合があります。

 

受験レポート(読者の方から)

 

こんにちは!

どなたかのお役に少しでも立てればと思いますので、以下、私の医科歯科大学医学部編入試験の経験をお話しさせていただきます。


*総括*

医科歯科は面談で落ちました。
次は受けませんが、受験したことはいい経験でした。
最後にも書きますが、人生、仕事にすごくポジティブな影響が出ています。
ぜひ皆さんも頑張ってください^^


*自己紹介*

年齢は30半ばです。

海外の大学で生物学を学びましたが、
帰国後は医療とほぼ関係ない業界で仕事をしてきました。

大学生のときに医学部行きたい気持ちもあったのですが、
経済的な事情で進学したいと言える状況じゃなく就職しました。

医療との仕事上での絡みは、ほぼなし。

 

*きっかけ*

立派なきっかけはありませんでした。^^;

強いて言えば、兄弟が自殺したことでしょうか。
精神科と救急科に興味を持っていました。
ただ、人が自分の命を断つのには色んな経緯があるので、
精神科になって人を救いたい、救える、と思っていたわけではなく、
そこはなんとも、という感じです。

医師になったら、臨床も研究もしたい、社会に広く発信したい、と思っていました。
職務経験が投資やテックなので、医療のAI化、リモート化で、
できることが増える中、情報の取り扱いなどといった様々な問題が出てくるだろうと感じてました。
こうした経験をミックスして、貢献したいというイメージを持っていました。

もちろんどんな仕事でも社会の役に立てますが、
医療はとてもダイレクトに人の役に立てる点が、特別かと思います。

年齢を考えると今さら感はかなりありましたが、
家族に迷惑をかけない程度に、一度だけ挑戦してみようという気持ちでした。

 

*志望校選定、塾など*

家から通える範囲&編入できるところ、ということで医科歯科一本に絞りました。

塾は行きませんでした。
子供がおり仕事も忙しく、自分の時間も普段からあまりないため、塾という選択肢はなかったです。

オンラインで面接対策クラスのみ、というのがあれば取った方が良かったかもです。
後に書きますが、面談というものを勘違いしていたので。。。

 

*書類準備*

これが最もストレスでした。

日本の大学に行ったことがないので、推薦状は日本語じゃなくてもいいのか?
研究やゼミなるものはそもそも存在しなかったが、研究要約は何を書けばいいのか?

という感じで無理矢理、研究らしきものを書いて提出。
面談で何も聞かれなかったので読んでもらえたのかは正直不明です。
異業種すぎて、先生方の興味をそそるような代物ではなかったと推察。

推薦状も海外の先生からもらいました。
年数経ってたので教授が覚えてくれていただけでもラッキーでした。

受験票がなかなか届かなかったので、年齢やお粗末な書類のせいで落ちたのかと思いました。笑

 

*勉強*

医科歯科は試験が他の学校とずいぶん違うので、医科歯科一本にしてたので比較的、楽だったかもしれません。

勉強は、無料の英語文献とYoutubeでやりました。
たまにKhan Academyも使いました。

NatureやNEJMで無料で読めるのを探してきて読む、わからないのはYoutubeでビデオを見て納得する、というのをしました。

しかしある日、医科歯科の試験をやってみて、ふと気づいたんです。
漢字が書けない。笑
日本語の専門用語が出てこない。笑

海外で理転したので、数学も化学も生物も物理も、英語で学んでしまったため、これって日本語でなんていうのかな?という状態。。

そんなわけで、最後の1ヶ月は漢字の練習と日本語の専門用語を調べてました。
血漿の「漿」が覚えられなくて練習したのが印象的です。
不安しかありませんね。笑

 

*学科試験*

これを読む皆さんは、まさかこんなことはないかと思いますが、自分は日本で試験を受けたのが久しぶりすぎて、受験票の番号が書いてある机に座らないといけないということに気づいたのが結構ギリギリでした。。。焦って移動。。。募る不安。

斜め前の人が、必勝と書いてある鉛筆を使っていて、みんな神社とかに祈ってきているのか。。。大変なところに来てしまった。。。とまた不安になる。笑

試験内容は、過去問と系統ほぼ同じでした。
やっぱり時間足りないなぁ〜と思いました。
これを全て回答できる人がいるなんて、世の中にはすごい人がいるんだな、と帰り道に思いました。

2つの文章があって、1つ目が文献、2つ目が医療関連の記事。

2つ目がササッと読めそうな雰囲気だったので、さきにやりました。
トーフルのテスト?みたいな感じで、
読むだけなら専門知識なくてもいけると思いますが、
回答が日本語でしたので専門用語知ってるか出ちゃう感じでした。
日英である程度医療関連のモノを読んでないと回答が上手にできないかもです。

1つ目は、全部読んでたら日が暮れると思ったので、
先に最後の注釈(日本語)と質問を読みました。
これで、何が書いてあって、何が重要なのかわかるからです。
大事じゃないところに注釈つけないですもんね^^!
その上で、ここ読んだら解けるのかな、という部分だけ読んで回答しました。

学科は、一問だけ未回答になってしまいました。


*面談*

学科〜面談まで3週間くらいあったので、面談の準備をしました。

面談は3種類あって、
グループディスカッション、発表、個人面談でした。

先に言ってしまうと、当日になって、すごいことに気付きました。笑
なんというか、全体的に編入試験というものを勘違いしてたのかなって思いました。
いや、日本の大学というものを知らなすぎたのかもしれません。
何にしても、面談の最中から、これはダメだと思いましたね。笑

グループディスカッションは、司会をやることになりました。
どなたもいなかったので、手を上げた感じです。
仕事柄、会議の司会進行が多いので、これは普通にできました。
お題は医療関係のよく新聞に載ってるような話。
エスでもノーでもよく、議論できればいいんだろうなと思います。

次は発表。
問題はここからです。
発表のお題が、「学生時代に学んだこと」。
悩んだら研究内容を発表してとのこと。

学生時代に研究やゼミがなかったので、大変不利な感じになりました。
周りの方が医療関連の研究を発表している中、ひとりソフトな学生時代の学びを話す。
もう、場違い的な感じでした。笑

次は個人面談。
個人面談については、転職の面談の雰囲気を想像してました。

とんでもない勘違いでした。
転職の面談だと、面接する側からすると(少なくとも自分の場合)、志望理由は結構どうでもいいことが多いです。周りとやっていけそうか、仕事できそうか、が重要です。

でも全く違った。笑
日本企業の新卒採用の面談に近いのではと思いました。
(ちなみに自分は日本企業全滅→外資勤務の人間です。。)
聞かれたのは、志望理由とか、学生時代に頑張ったことを聞かれました。

学生時代のことは聞かれたのですが、仕事でのことは聞かれなかったのが結構驚きでした。
医療とあまりにも関係のない仕事で、質問しにくかったのかもしれないですが。。

学生時代に頑張ったことは?と聞かれ、
頭の中で「学校を卒業したのは十年以上前なんだが・・・」と困りながら、なんとか回答。

志望動機について聞かれ、この記事の冒頭で書いたようなこと(職務経験を今後の医療発展に活かしたい)を話したところ、なんだか変な雰囲気に。

「我々医師ができてないことがある、不満があるということなのか?」「なぜあなたではなければならないのか?」といったご質問が。

おやっ・・・う〜ん、これはどう答えたらご納得いただけるのであろう・・・と考えあぐねる。

次に、「あなたは結局何をしたいのか?」と聞かれ、
頭の中で「業界人じゃないので頑ななコレをしたいというのは持たずに適正のあるところに進むのがベストと考えていたんだが・・・」と思いながら、撃沈。笑


雰囲気はあんまり良くなかった気がします。笑
いや、正直に、結構悪かったですね。爆
ものすごく正直に言うと、面談の最中から、求めている像と自分は随分違うのだろう、というのと、こういうのはご縁だから仕方ないな、と感じていました。

そんなこんなで、絶対ダメだろうな〜と思い、
やっぱりダメでした!

しかし、こうして受けてみたことで、
今の仕事が自分には向いていて、
一番楽しいということがわかりました。
今は、とても充実しています。

また、進学できなかった経験も、こうして一度挑戦してみたことで、
心残りもなくなり、全てがいい経験になった気がします。

サポートいただいた皆さんに感謝しています。
皆さん、頑張ってください^^