東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

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【医学部編入】面接・書類対策-自己PRについて思うこと

今回は予告通り、書類審査や面接試験などの明確に点数化されない部分の対策について書きます。

特に、自己PRの仕方について、私なりの作戦をお伝えしたいと思います。

お役にたてば嬉しいです。

 

自己PRの3ポイント

書類審査や面接試験は、筆記試験と違って何が正解かわかりにくく、対策がしにくいものです。しかし、だからと言って素のまま臨んでありのままを評価してもらえば良いかというと、それでは多くの受験者の中に埋もれて、最終的に選んでもらえない可能性大です。

私は、過去に学部時代の勉強会、インターン、大学院の入試、就活、そして編入試験で、応募者として書類や面接による自己PRを経験してきました。また、社会人時代は担当事業で「募集する側」だったことがあり、募集要項を作った経験もあります。

その両側の視点から考えた、自己PRをするときの3箇条が

  • 募集要項を読みこんで分析する
  • 相手の求めているポイントをアピールする
  • ウソをつかない

です。

 

募集要項を読み込んで分析する

募集する側にはもちろん「こういう人に来てほしい」という希望があります。そして、それを伝える手段が募集要項です。つまり、あのお役所的な、一見すれば淡々とした文章の中に、そして行間に、募集側のメッセージが詰め込まれているわけです。

大学院入試であれば研究室を訪問して、就活であれば説明会に行って、募集側の話を直接聞いたり、場合によっては質問したりする機会がありますが、医学部編入ではなかなかそのような機会はないのが通常です。となると、募集側の意図が発信される場所は募集要項がほぼ全てということになります。

医科歯科の編入の募集要項で言えば特に

  • 求める学生像
  • 入学試験の基本方針
  • 入学までに心がけて欲しいこと
  • 募集の目的

これらは、何回も読んで分析し、頭に叩き込んでおくべきだと思います。たった数ページですが、ここに医科歯科からのメッセージが詰め込まれているはずです。

 

相手の求めているポイントをアピールする

これが特に大事なのですが、当たり前のようで意外と難しいです。

まず、相手の求めていることが何なのかを正確に把握する必要があります。そのためのステップが先に書いた「募集要項を読み込んで分析する」というプロセスです。ここがずれていたり不十分だとアピールも効果的でなくなってしまいます。

例えば、私が

「学部では物理学を専攻していました。量子コンピュータについても原理から理解していますし、数学も得意です。」

「社会人経験があり、○○事業で○○のリーダーを任されました。○○という成果を出し、表彰されました。」

と言うアピールをしたらどうでしょう。これは全然ダメだと思います。たしかに長所ではあるかもしれないけれど、そういう人が欲しいとは一言も言われていないからです。

例えその2です。映画サークルに入って、自己紹介をするとしましょう。そして自分は映画の他に、登山が趣味だとしましょう。

案1「好きなジャンルは○○です。最近では○○という映画の○○に感動しました。応援している若手俳優は○○です。」

案2「実は、映画の他に登山が趣味で、○○mの○○山を●時間登ったことがあります。たまたま天候にも恵まれて、1年に数日しかチャンスがないと言われている雲海を見たことがあります。体力と運には自信があります。」

案3「一番好きな映画は登山を題材にした○○です。実は自分は登山も趣味で、同じ山に登ったことがありますが、あそこで撮影したなんて信じられないです。基本アウトドアが好きなのでロケ地に行ってみることもよくあります。」

1個目は素直な自己紹介ですが確実に埋もれます。続けて3人くらい同じノリで話したら、誰が何を言っていたか混ざってわからなくなるでしょう。2個目は印象に残るかもしれませんが、そもそも興味を持ってもらえない可能性も高くてリスキーです。 聴衆に1番刺さるのは3番目じゃないでしょうか。自分をアピールしつつ、興味を持ってもらえる方向から話をするのが大事、という例でした。伝わりましたかね…。

 

ウソをつかない

これは私なりのポリシーでもあるのですが…。

面接や書類審査では「ウソも方便」的なところがもちろんあります。しかし、「盛る」のと「ウソをつく」のでは大きな違いがあると思います。線引きが難しいですが。

特に、未来の展望についてウソをついたり、やりたくもないことをやりたいと言ったり、苦手なことを得意と言ったりするのは双方にとって不幸です。バリバリ臨床医を目指したいのに「研究をメインにしたい」と言ったり、日本の医療を何とかしたいと思っているのに「国際的な問題を解決したい」と言ったりしても、本気でそう思っていないとボロが出るし、熱意も感じられないもんです。そういうのは面接でバレます。

就活時の経験談ですが、面接官と話しているうちに「きっとそれはうちの業界じゃなくても良い…というかもっと良いやり方があるんじゃない?○○をやりたいわけではないように見えるけど」と言ってもらったことがあります。ありがたいなと思いました。就活だと合格するためだけの回答を作り上げて、企業とのミスマッチがあるまま入社して「なんだかこの企業合わない」となって辞めるなんていうパターンもありますからね…。

編入ではみんな医師になりたいと思っているはずなので、求められているものとそんなに大きなズレは生じないかもしれませんが「ウソも方便」はほどほどに…!

 

まとめ

3つ目は少し抽象的でしたが、これらを意識すると、自己PRに自信が持てます。根拠を持って話せます。

次回は、2020年度2年次学士編入学学生募集要項を使って、実際に自分が応募するつもりで分析してみようかなと思います。

 

(雑談)

2021年度版は4月に出ると書いてあるけれど編入試験は予定通りのスケジュールでやるんですかね?

COVID-19の影響を鑑みて、医科歯科では新年度の学部講義4月分は全てオンラインになりました。

早く事態が鎮静化することを祈ります。