東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

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東京医科歯科大 医学科4年生のプロセメ 研究室の思い出その4

CBTとOSCEが終わりました…疲れました!

CBT、OSCEとは何ぞや?については今度改めて書きますが、5年生からStudent Doctorとして病棟に立つための試験のひとつです。仮免許みたいなものです。

 

さて、本日は、研究室の思い出の最後、「これが”見て学べ”というやつか…!」と実感した話です。

 

丁寧に教えていただく日々

私はバイオロジー系の研究経験が皆無だったため、プロセメではピペットマンの扱い方、クリーンベンチの使い方、ゴミの捨て方から教えてもらいました。この辺は実際に必要な手技で、基本でありながら間違えるとラボ全体に迷惑がかかるので、近くで見守っていただきながら実際に手を動かして練習しました。

そして徐々にメインの実験が始まり、実験手技も慣れてきて、ひとりで実験するタイミングが増えていきました。

院生さんと実験補助員さん、どちらも大変親切で、質問すれば何でも教えてくれました。私のプロセメの研究テーマと直接関係なくても、基本的な手技などは声をかけて見せてくれ、プロトコールの書かれた紙をくれ、手順を教えてくれたりしました。

 

もちろんメモをとったり、わからないところは質問しながら一生懸命聞いていました。

聞いていたつもりだったのですが…。

 

本番は突然やってきた

さまざまな実験手技を見せていただきましたが、私のテーマとして行う実験ではないものは、知識として知っておく、そのために見せていただいている、という意識でいました。

ところが、「見ただけ」の作業を、ある日「これ、前教えたからできるよね!よろしく^^」と、ニッコリ任される日がやってきてしまったのです…!

 

焦りました。ド初心者の私を信頼して任せていただいたことも嬉しかったのですが、それ以上に不安でした。確かに教えていただいたのですが、自分でやってみたことは1回もないんです。手順はメモしたけれど、頭には入ってない。自分のものにはできていない。

このとき、「あ、これもしかしてこの先ずっとこういう感じなのかも?」と思いました。病棟実習に出た時、研修医になった時、その先も、忙しい合間に先輩のやりかたを教えて=見せてもらって、本番は突然やってくる。その時に備えて、見せてもらったことをしっかり頭に叩き込んで、いつチャンスがきてもいいようにする。これががきっと医師の世界のOJTなんだ…!焦りながらそんなことを考えていました。

 

いつも「自分がやるんだ」という気持ちでいることが必要なんだと学べた瞬間でした。

 

前の職場はひとりで何か任されるまで長かったので、私としては結構おどろきでした。みなさんの職場はどうですか?もしかしてこういう感じが当たり前なんでしょうか…。

 

おわりに

4つも書いてしまったのでプロセメの思い出はそろそろ終わりにします。

お世話になったラボでは、プロセメ期間中にJournal Clubの担当が1回、Progress Rport(進捗報告)の発表が2回あり、大変でしたが鍛えられました。

最後がこんな謎エピソードになってしまいましたが、プロセメがとても良い経験になったことが伝われば嬉しいです。