東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

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病棟実習 第5~第8クール

とても間があいてしまいましたが、キリのいいところまで書きたいので続いて第5~第8クールです。

腎臓内科、産婦人科、小児外科、内分泌内科をそれぞれ2週間ずつ回りました。

2週間回る場合は、基本的に1週間に1人、計2名の患者さんを「担当」します。担当と言っても学生にできることは

  • カルテから経過を把握する
  • 問診する
  • OSCEレベルの簡単な身体診察をする
  • 患者さんに会いにく
  • 学生カルテを書く(←非公式資料)
  • 経過のサマリを作成する

くらいです。担当患者さんに何か処置をしたり手術があったりする場合は見学します。

何かを判断する権限はありませんが、鑑別診断や治療方針について「どう思う?」と聞かれることはあります。

腎臓内科

研修医にくっついて、患者さんの診察をしたり入院サマリを作ったりしました。研修医の先生と相性が良かったのと、先生方が話しやすかったので、楽しかったです。全体的に教育的な雰囲気で勉強にもなりました。2週目は、肺炎で救急搬送され、腎機能低下があったために腎臓内科に回ってきた患者さんを担当しました。ICU管理となっていたのでなかなか診察に行くことはできませんでしたが、第1クールで真面目に予習した集中治療のいろいろが、ここにきて役に立ち、嬉しかったです。

発見

・医科歯科では腎臓内科医がシャント手術を行う

・透析のバイトは良い

・腎内は人気で入局が6月には締め切られる

見学以外で経験したこと

・入院時サマリの作成

・問診と一般的な身体診察

・末梢神経(振動覚)の診察

・カンファでの発表

 

産婦人科

1週目が産科、2週目が婦人科でした。産科の実習は正直お産次第です。私の週は少ない週だった上に学生見学NGの患者さんが多く(気持ちはとてもわかる)、ほとんどお産を見られませんでした。しょんぼりしていたら2週目にあった帝王切開で術野に入れていただき、経腟分娩にも呼んでいただけて、最終的にはいろいろなお産を見ることができました。婦人科では筋腫の患者さんのIC、回診、診察、オペと一連を見学させてもらえました。外来では不妊治療の需要の高さを目の当たりにしたのと、医科歯科で行っているプレコンセプションケア(PCC)外来=持病と付き合いながら妊娠を考えるための相談外来が印象的でした。妊娠や出産自体が持病の悪化につながったり、場合によっては致命的になることすらあるので、丁寧に、正確に、リスクを説明し、妊娠を希望する場合どういった配慮が必要なのか、患者さん自身に理解していただき、納得した上で選択していただくためのものです。他の病院にもこのような外来はあるのでしょうか?ぜひ広がってほしいです。

発見

・症例について述べる時性別を言わない

・卵巣腫瘍は胎児ばりに巨大化することがある

産婦人科はゴリゴリの手術手技がある(特に婦人科)

見学以外で経験したこと

帝王切開オペの介助

・新生児の採血の介助(幸せ)

・カンファでの発表(と言っても読むだけ)

 

小児外科

医科歯科の小児外科は一旦つぶれて、現在の岡本先生が来たことによって復活した科です。4人体制が基本ですが、少人数だからといってめちゃめちゃに忙しいわけでもなさそうでした。小児外科のとにかくすごいのは対象の広さです。耳も食道も肝臓も副腎も小腸も肛門も精巣も手術対象です。先週20歳過ぎの方の手術をして、今週は生後0日の赤ちゃんの手術、という世界でした。すごいの一言につきます。先生方の雰囲気は、外科!というより小児科!という感じで、みなさん優しげでした。

発見

・レア疾患が多く他の外科のように究めると言うより応用すると言う感じ

・対象とする臓器が幅広い(大人の外科との違い)

・注腸造影も内視鏡も小児外科医がやる

見学以外で経験したこと

・術野に入る(鼡径ヘルニア、腸管固定不良疑い)

・オペカンファ用の資料作成

 

糖尿病内分泌代謝内科

内分泌と血液内科のあるフロアの感染制御レベルが引き上げられており、学生は病棟に立ち入ることができませんでした。糖尿病や血液がんの患者さんは免疫が落ちているので、特に注意する必要があるためです。仕方のないことなのですが、内分泌はいろいろ学生にもやらせてくれるときいていただけに、病棟で実習ができないのは残念でした。オンラインの動画を用いた自習と、課題スライドの作成と発表がありましたが、やっぱり病棟に行きたかった…。

発見

・糖尿病がほとんどかと思いきやそういうわけでもなかった

見学以外で経験したこと

・なし

 

 

つぶやき

下書きでメモしてはいたのですが、やっぱり直後に書かないとリアルな感動が伝わりにくい気がしますね…。長い記事をたまーに公開するより、短くても頻繁に更新した方がよいのでしょうか。

腎臓内科は思ったよりも楽しかったし、産科は思ったとおり良かったし、小児外科は思った以上にすごかったです。語彙力が無くて悲しくなりますが、とにかく実習はとても学びが多いです。

その分内分泌の病棟実習がなくなったのが本当に残念ですが、たぶん来年また選択できるので、リベンジしたいです。

つづく第9、第10クールは休暇で、病院見学にいったりしていました。卒後の進路について今すごく悩んでいます。自分の頭の整理のためにも、今見えている卒後のあれこれについて今後記事にするかもしれません。