東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

東京医科歯科大学医学部編入とTOEFL受験の情報を発信します。

医科歯科にまつわる小ネタ

6年生もあっという間に2か月過ぎました。今年度の実習は小児科からスタートして、救急、緩和ケアと続いています。

 

さて、今年の編入試験はもうすでに応募が締め切られたこのタイミング。書くなら何がいいかな、と悩んでいたのですが、面接対策、あるいは来年応募を考えている方の志望動機のヒントになるかもしれない小ネタを書いてみよう、というのが今回の趣旨です。

 

トピックは

です。

時事ネタが多いので、数年後にはもう古い話題になってしまうかもしれませんが、ご容赦ください。

 

学長の所信表明

みなさんは、受験前に大学のことを知ろうとする時、何を参照しますか?大学の基本理念や、募集要項の記載を読む、という方が多いのではないかと思います。

しかし、今もし医科歯科のことを端的に知ろうと思うなら、学長の所信表明を読むことをお勧めします。現学長の田中雄二郎先生は、今年度2期目に入り、2023年度の学長所信を以下で公開しています。

www.tmd.ac.jp

1期目では着任と同時にコロナ禍に突入し、その中で医学部付属病院と歯学部付属病院の一体化、そして東工大との合併があり、かなり怒涛の日々だったのではと推察します。

私は特別田中先生の大ファンというわけでもありませんが(怒られそう笑)、コロナ禍のキャッチフレーズ

「力を合わせて患者さんと仲間たちをコロナから守る」

「試行錯誤を大切に」

「責めるより応援しよう」

は気に入っています。所信の中では東工大との合併にかんする話題も大きく取り上げられています。最近の動きとこれから目指すところが端的に語られていますので、今年、来年あたりの受験を考えているかたは一読しておくことをオススメします。

 

機能強化棟始動

湯島キャンパスが最近ずっと工事中だったのをご存知でしょうか。

御茶ノ水駅から医科歯科に行こうとすると、手前にどーんと大きな建物が建設されていて、行く手を阻んできます。これが「機能強化棟」です。完成後は「C棟」と呼ばれることになるようです。ちなみにA棟・B棟は医科病院で、D棟が歯科病院です(DentalのD)。

さて、この機能強化棟ですが、主な機能は手術室とICU、救急です。

救急は医局ごと新棟に移る計画と聞きました。手術室の目玉の一つは、心臓血管外科のロボット手術が可能となる点かと思います。昨年度いらっしゃった心外の新教授は、ロボット支援下の心臓手術で有名な先生ですし、これから心外はロボット手術がぐっと増えそうです。

機能強化棟については以下のページからもう少し詳しい様子を知ることができます。

www.tmd.ac.jp

 

海外での臨床実習復活

コロナ禍で中止されていた海外での実習がついに解禁されました。海外実習には、6年生の前半で行くのが通常です。

長期では1~2か月間、短期では2週間、海外の病院で実習することができます。行先は短期ではアジア、東南アジアが中心で、長期ではヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなど。

長期は競争が激しく、これまでの成績やTOEFLスコア、HSLPの履修状況に加えて書類と面接による選考があり、希望者のうち10名くらいが行けたようです。

短期留学は行き先や時期が希望どおりになったりならなかったりはあるようですが、希望した学生はほぼ参加できているように思います。

うらやましい点として、留学が決まった学生は、英語による問診や臨床推論の練習をする特別授業に参加できます。通常の病棟実習をこなしながら課外で行うので大変だとは思いますが、半年ほど継続して教われるのでかなり良い練習になるのではないかと思います。

大変そうな点としては、渡航先大学によっては調整が難航して、寮に入れない、留学時期がなかなか決まらない、直前まで受け入れ診療科がわからない、等々あったようです。また、金銭的なサポートはありますが十分ではなく、予防接種代も馬鹿にならないと同級生が嘆いていました…。

 

私が行かないので伝聞情報しかなく恐縮です。興味のある方は以下にも記載がありますのでチェックしてみてください。

www.tmd.ac.jp

 

企業インターン

4年次に半年弱、研究室に所属して研究を行う「プロジェクトセメスター」という期間があります。

基礎研究、臨床寄りの研究、疫学研究、海外留学などがある中、ベンチャーでのインターンという選択肢が近年追加されました。学生にも人気があり、企業とのつながりがずっと続いている学生もいるようです。

現時点での参画企業はこちらのプレスリリースより確認できます。

www.tmd.ac.jp

 

子育て支援

他大学のことはわからないので比較はできませんが、医科歯科の子育て支援はそこそこ充実しているのではないかと思います。

最近、男性育休を推進するという宣言もなされましたし、実際病棟ローテ中に(短期ではありますが)育休を取得している男性医師も見かけました。

www.tmd.ac.jp

私自身は、医科歯科含むいくつかの大学が提携して行っている「ファミリーサポート」事業のサポーターさんにかなりお世話になっています。特に、病棟実習はファミサポの支えなくては成り立たず、感謝の日々です。

学生自身や学生のパートナーの出産も編入生・現役生を問わずちらほらあり、大学としても温かく応援してくれている雰囲気です。

今後、子育て支援がますます充実してくれることを期待しています。

 

おまけ:解体新書

医科歯科の図書館に、なんと解体新書の初版本があります。

https://www.tmd.ac.jp/files/topics/53438_ext_07_6.pdf

普段は気軽に見られませんが、たまーに一般公開されます。私はまだ直接見たことはないのですが、卒業までに1度は見たいものです。

 

おわりに

久々なのに雑多に書いてしまいました。新しい情報を提供できているとよいのですが…。

今後書きたいなと思っている内容として

  • 5年生の病棟実習の振り返り
  • 6年生の病棟実習の話(小児、救急、緩和ケア)
  • マッチングと初期研修先選び
  • 2019年度一次試験回答の修正
  • 記述式回答のためのトレーニング法について
  • その他リクエストいただいているもの

などがありますが、他にももしあればぜひお知らせください!