東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

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シケタイという制度

久しぶりの投稿となってしまいました。

というのも、最近シケタイのお仕事の担当が連続であって、そっちに時間を割いておりました。

 

「シケタイ」というのは、試験対策委員(?)という、学生が独自に作り上げた制度のことです。みんな「シケタイ」と言うので正式名称がこれであってるのかは不明ですが…。

何をするかと言うと、試験に合格するための対策をします。そのまんまです。

医科歯科の医学科では、これが驚くほど完成された制度として定着しています。

 

シケタイのお仕事は、それぞれの科目の担当を決めるところから始まります。

リーダーであるシケ長は、ひとつ上の学年から引き継ぎ書を受け取ると、そこに書かれた情報を元に、どの科目に何人のシケタイが必要かをざっくり見積もります。そして全員の希望をすり合わせ調整したあと、ひとりひとりが数科目のシケタイに任命されます。

それぞれの科目には科目長がいて、科目長の采配で各シケタイにお仕事が振られます。

 

シケタイの具体的なお仕事はざっくりとこんな感じです

  • シケプリ=各講義の内容をまとめた資料を作る
  • 問題集を作成する
  • 試験を再現し解答解説をつける
  • 試験に出るところを先生から聞きだす
  • 提出物の〆切などをリマインドする
  • 再試者のバックアップ

 

シケプリや問題集、過去の試験の再現などは歴代のファイルが共有されているので、ゼロから作るのではなく、改定作業になることもあります。

一方で、たまにシケタイや科目長がすごくやる気を出して、もうそのまま売り出せるんじゃないかと思うほどの、的確な解説書が出来上がっていることがあり感動します。

 

もうひとつ感動するのは、試験の再現です。

基本的に試験問題は回収されてしまうのですが、100人で協力して、1人1問記憶し、問題文と選択肢を再現します。それをシケタイが整えて、解答解説を付けます。

そうやって後輩(と再試になった人)のために再現した過去問が、ずっと引き継がれているわけです。

 

先生方の中には、講義を聞かず試験前にシケプリの赤字のところだけ覚えて、何も身につかない学生がいることを憂いている方もたまにいらっしゃいますが、基本的にはシケタイの存在をにこやかに見守ってくれている感じです。

シケプリをまとめる作業はとても勉強になるので、個人的には楽しいです。間違いがあっちゃいけないと思うからすごく調べるので、担当した講義の分はすごく詳しくなります。もちろん、他の人のシケプリに助けられたことも山ほどあります。特に問題集は、もはやないと困ります。

 

前の大学の時も一応シケタイは存在していたけれど、こんなにシステマティックに運営されていなかったし、シケプリも全然そろってなかったなあ。医科歯科生は真面目で協力的!

みなさんの大学にはシケタイ制度ありましたか?

医科歯科に入学したら、私の作ったシケプリを見る機会があるかもしれませんね…!お楽しみに(?)