すみません、「次回は募集要項を見ながら実際に分析してみる」とか言っておいて全然違うことを書きます。
↑こういう内容はプレッシャーというか慎重になるので時間がかかりまして…次こそ書きます。
では今回は何を書くかと言うと、コメントで、子供いていつ勉強してるのかという質問をいただいたので、雑談的に私の現状を書こうと思います。
子育てしながら医学部生は珍しいのか
もちろんマジョリティーではないです。でも、います。編入の先輩にパパさんがいます。それから、一般入試で入った先輩で、学生結婚からのママさんがいます。
編入合格後の理事との雑談で「ふたり目考えてるなら学生中もオススメだよ~うち休学もできるし。」と言われました。実際、現場に出てから産休育休とってブランク作るよりは、学生のうちに休んである程度子供が逞しくなってから初期研修に入った方が良さそうだな、と思ったりしています。
1日のスケジュール
順調にいけばこんなかんじです。
6:30 起床
7:30 出発→保育園→大学
9:00 講義開始
17:10 講義修了(予定…実習なら延長もある)
18:45 大学→保育園→帰宅
夕食、お風呂、明日の支度、寝かしつけ
22:30 ここからフリータイム
ワンオペっぽいですか?よく見てください。家事をほとんどしていません(笑)。うちは「主に育児担当」と「主に家事担当」で分かれているのです。私は料理が苦手で、夕食の準備はあっためて盛り付ける担当です。適材適所。
子どもと過ごす時間
平日はバタバタです。ゆっくり遊ぶ時間はほぼなくて、食事中、お風呂、寝かしつけながら、いろいろ話します。
休日はずっと遊んでます。
この辺は仕事していた時と特に変化はありません。
勉強する時間
勉強時間はスキマ時間+夜です。あと、講義はいまだかつてないぐらい集中して聞いています。時間もお金ももったいないので。
スキマ時間は貴重です。通学の電車の中はもちろん、講義の合間や昼休みも何かしらしています。もちろん友人と話したりランチに行くときもありますよ。でもそれ以外はずっと勉強しています。周囲は事情を知っているし、別に変な目で見られたりはしていない(はず)です。
夜は貴重なフリータイムです。寝かしつけたあとひとり起きだして、22:30~1:00くらいまでが勉強タイムです。休日も同じです。5時間は寝たいですが、勉強するとだんだん目が冴えてきちゃってつい調子に乗って4時間睡眠になることもしばしば…(さすがに体壊すのでオススメしません)。
寝かしつけのまま一緒に寝ちゃって3:30に起きる生活もやってみたんですが、私は超夜型なので、ダメでした。ほんとうはこっちの方が健康に良いんでしょうけどね…。
試験前は実家に駆け込んで、ジジババにたっぷり遊んでもらっている間に勉強したりもします。感謝感謝。
子育てしながら医学生のメリデメ
デメリット
とにかく自由な時間が制限されることです。
子どもは急に熱だしたりしますし、ウンチがなかなかでないとか、とにかく機嫌が悪いとか、夜泣きするとか、こぼすとか、漏らすとか、吐くとか(汚くてすみません)、予想だにしないことが次々襲ってきます。
医学部は出席管理が厳しいところが多いようです。医科歯科もカードタッチで管理されています(←現在はなくなりました)。1限に間に合わないことはしばしばあります。早退したこともあります。こればかりは子供が小さいうちは仕方ないですね…。
飲み会の類もあまりいけませんし、夜の勉強会やセミナーもふらっといくことはできません。泊り行事もなかなかいけません。常時寝不足です。
メリット
いま感じていることは、3つあります。
1つ目は、覚えてもらいやすいこと。レアですから。
2つ目は、時間が制限されている意識があるので、集中できること。私は根が怠け者で、時間があるとだらけてしまいがちなのですが、時間ないぞ、と思うと講義も気合が入りますし、「そのセミナー本当に聞く価値あるかな?」と事前に調べたりするようになりました。
3つ目は、子育てしているからこそわかることがある、ということです。産科・小児科領域の講義の面白さは間違いなく倍増します。公衆衛生的な話も面白かったです。お子さんのいる先生の小話も興味深く聞けるし、ワクチン定期接種の内容は全部知っているし、育児を経験してなかったらスルーしてしまいそうないろんなことがアンテナにかかってきます。現場に出れば、育児中の患者さんの気持ちがわかるということは大いに役立つと思います。
おまけとしては、吐しゃ物や排泄物に慣れていること…(これ意外とのちのち大事な気がする)
何より子供は癒しです!! 勉強したことを子供に話してみるのも面白いですよ~。
子供がいる場合の心構え
医学部受験を考えている方で、お子さんのいる方にお伝えしたいのは次の3点です。
協力者はたくさんいたほうがいい
妻・夫・両親・義理の両親などと事前によく話しておくべきです。特に妻・夫には、自分が学生になることで金銭的、時間的負担をかけます。家事と育児の分担はどうするか、具体的な一日のスケジュールを考えたうえで相談しておくのが無難です。また、実習中は容易に抜けられないこと、研修以降は当直があることなど、先々のことについても理解を得ておくのが重要だと思います。
医学部に入るとすぐに解剖実習がありますが、これが容易に抜けられません。延長することもあります。保育園のお迎えをヘルプしてくれる人は絶対に必要です。利用できるベビーシッター系サービス、病児保育もよく調べておくと安心です。
これらは受かってからでは遅いです、受験を決めたらすぐ動き出すのがオススメです!
時間の面では圧倒的不利であることを覚悟する
あたりまえですが、周りの学生より圧倒的に時間がないです(特に土日祝日や長期休みなど、保育園・学校がない時は勉強しにくい)。そんなの何とも思わないくらいの覚悟が必要です。いちいち気にしてしまうようだときっとストレスが溜まります。はじめから腹くくって気合入れていきましょう!
もしかしたら家族と過ごす時間も今より減るかもしれません。そういう時に自分を責めないことも大事です。今以上に一つ一つの時間を濃密にすごせばOK、時には勉強をサボってOK、と余裕を持てるように意識すると良いと思います。
感謝する
いっぱいいっぱいになってしまうことももちろんあります。でもふと自分の状況を客観的に見ると、したかった勉強ができて、家族の理解もあって、すごく恵まれた環境にあることに気づきます。月並みですが、感謝の気持ちを忘れないことは大切だと思います。年齢や育児中であることに偏見なく入れてくれた大学にも感謝です。
編入試験を受けることに賛成してもらった日から今まで、ずっと感謝しっぱなしです。時々、「子供いるのに医学部で勉強なんてすごいね、えらいね」と言ってもらうことがありますが、本当にすごくてえらいのはそれを可能にしてくれている周りの人たちなんだよなあと、いつも思います。
まとめ
何も考えずにパパorママ医学生生活に突入すると心折れそうになると思いますが、カリキュラムとかみながら事前によくシミュレーションしておけば、大丈夫です。
大変だけどやってけるよ、いいこともあるよ、ということです。
何より、やりたかった勉強をできて将来それを仕事にできるって、最高ですよ。
ほんとうに最高ですよ。
雑談と思ってダラダラ書いてしまいました。
次回こそ、募集要項みながら受験生の気持ちで分析します!