(注:私がご紹介できるのはあくまで非帰国子女が「1か月で初TOEFLスコア90狙う勉強法」の例なので、ご了承ください。)
Listening Sectionです。まずは基本的なことの確認です。
- TOEFL iBTの2つ目のセクション
- 「講義」が3(または4)題、各6問
- 「会話」が2(または3)題、各5問
- トータルで41〜57分
(↑ 2019年8月の改定を反映しています)
例によって、問題数が定まっていないのは「ダミー問題」があるからです。ダミー問題とは、ETS側の理由(新しい問題形式のテストだとか、難易度の調整だとか)で採点されない大問が丸々ひとつ追加されているものです。受験者にはどれがダミー問題か知らされません。
あらかじめ知っていればそこを休憩時間や次のセクションの準備時間にできるのですが、ネット上にまことしやかに流れている「○○がテーマだったらそれはダミー!」という情報をどこまで信じていいのかわからないので、個人的には全部の問題を全力で解くことをお勧めします…。
目標スコア
スコア90狙うにあたって、out put によほど自信があるのでなければ、Listening も高得点を狙いたいところです。
しかし、このListeningがなかなか曲者で、きちんとTOEFL向けに対策する必要があります。
とはいえ、やはり目標スコアは 25/30以上 です。
トレーニング方法
Readingの時と同じことの繰り返しになってしまいますが、まずは、そっくり問題を繰り返し解くことです。
Listeningに関してはクセが強いので、特に"TOEFL的"な問題に多く触れることが有効だと思われます。オススメ教材は、もう耳タコかと思いますが、中国TPOです。
改定で問題数が減りましたが、"No question types are being eliminated" ということなので、従来形式でも活用できます。
「講義」の問題
「講義」の方は内容がアカデミックなので、Readingで学んだ知識や単語がそのまま生かされて相乗効果でスコアの伸びが期待できます。
Readingと違うのは「生徒はなぜここで笑ったのですか」「この質問をしたとき先生は何を意図していたでしょうか」といった、“空気を読む系の問題”があることです。
また、「この講義の成績評価はどのようになされますか」「次回の講義はいつですか」など、講義内容とは直接関係のない事務連絡(講義の最初か最後に伝えられることが多い)をちゃんと把握できているか聞かれることもあります。実践的!
こういったいかにもTOEFLぽい問題には慣れが必要かもしれませんが、逆に慣れてしまえばリスニング中に「これが聞かれそうだな」とカンが働くようになると思います。
「会話」の問題
TOEFLの会話はキャンパスライフです。例えば
- 締め切りを過ぎたけどレポートを提出させてほしい(先生と生徒)
- 新歓イベントの内容を変更する必要がでてきた(先生と生徒たち)
- 構内の駐車場が高いからカーシェアしよう(友人同士)
- 講義の履修登録の仕方がわからない(生徒と大学事務)
と、こんな感じです。数こなせば慣れてきます。
Speakingセクションでもキャンパスライフの問題(掲示板の内容を読んでから、会話を聞いて、その内容を口頭で説明するもの)があるので、Listeningでこのジャンルに慣れておくと一石二鳥です。
キャンパスライフ系の単語bookもあるとは思いますが、正直トピックが幅広いのでコスパは良くないと思います。administratorとかsemesterとかdormitoryとか超基本的なことを抑えたら、あとは演習を繰り返す中で何回も出てくるものをちゃんと抑えていくのがオススメです。
メモの練習
Listeningはなんといってもメモでしょう。数分のリスニングのあとに問題を解くのですが、聴いた内容全てを覚えきるのは難しく、かといって全部を書いている時間もなく、効率的なnote takingが必要になります。これが正解というものはなく、自分に合ったスタイルを確立するしかありません。ネット上にはいろんなノウハウが紹介されているので色々試しながら、良さそうなものを採用してください。
ちなみに私は書くとリスニングが疎かになってしまうので、メモは最小限にして、数字、場所、時系列を中心に書くようにしました。スペルも気にしてられないので、めちゃくちゃでも自分がわかればOK、カタカナでもOK、知らない単語だったら聞こえたままカタカナで書く、というラフメモタイプです。
例えば「within 2 weeks ... between library and large auditorium 」と聞こえてきてauditorium が何だかわからなかったとしたら、「2w library Lオーディ」こんなもんです。 一見意味不明でもいいんです。自分はリスニングした上でメモを見るのでこの程度で十分思い出せます。
そしてauditorium が一体何なのかわからないままでも、日本語に訳せと言われているわけではないので、案外なんとかなります。
ツール
リスニングのツールは意外といっぱいあります。スクリプトが確認できるという意味では、中国TPO、Voice of America、以下のアプリなどがオススメです。
「会話」の方はTOEFL向けのもので練習するのが効率が良いと思いますが、「講義」の方は題材がどこにでも転がっています。苦手ジャンルがある、隙間時間にトレーニングしたい、と言う場合はYoutubeや欧米の大学がwebで公開している公開講座などもオススメです。
まとめ
- Listeningは25点を目指す
- そっくり問題で内容と質問に慣れる
- メモのスタイルを確立する
クセが強めですが、他のセクションともリンクしていますし、高得点も期待できます。がんばってください!