(注:私がご紹介できるのはあくまで非帰国子女が「1か月で初TOEFLスコア90狙う勉強法」の例なので、ご了承ください。)
ついに、非帰国子女の初TOEFLで最大の難所と思われるSpeaking Sectionです。
まずは基本的なことの確認です。
- TOEFL iBTの3つ目のセクション
- speakingのみの「Independent task」が1題
- 総合力の「Integrated task」が3題
- トータルで17分
- Speakingの前には昼休憩がある(10分)
2019年8月の改定で、これまでのTask1とTask5がなくなりました。ご参考に、旧Task1&5も含めた内容の詳細を書いておきます。
Task1
Task2
Task3
Task4
Task5
Task6
Task1&2がindependent、3〜6がintegratedです。Task1とTask5がなくなったことで、戦略も若干変わってきそうです。
目標スコア
TOEFLのSpeakingは、Reading力やListening力も試される厄介者です。さらに、パソコンに向かってひとりでしゃべり続けるという、大癖セクションです。
スコア90狙うにあたって、どんなに苦手でも、Speakingで15点は超えなければなりません。Writingが超得意!というのでなければ、Speakingのスコアは「18」以上をとりたいところです。
弱気のスコア設定なのは、冒頭に書いた通り、「非帰国子女が1か月の準備ののち初TOEFLで狙うスコア」だからです。もっとちゃんと準備すれば、もちろん、もっと高得点が狙えるはずです!
勉強法
王道から邪道(?)まで、いろいろありますので、独断と偏見でオススメ度と即効性を星で評価してみました。
即効性が高いものは、短期にある程度までスコアを伸ばすのには有効ですが、ハイスコアを狙うレベルになるとあまり通用しないと思われます。
オンライン英会話
オススメ度 ☆☆☆☆
即効性 ☆☆
王道中の王道です。ネイティブからのフィードバックがもらえる点と、アウトプットの脳回路を鍛えるという点から、オススメです。
といいつつ、私自身は実践していません。時間がなかったので、即効性の高い方法にしか取り組めなかったからです。
手ごろな価格のものもありますし、週に数回、30分の英会話時間を確保できるなら、おすすめです。私も今からでもやりたいです(今はそんな余裕がまるでないのですが…)。
TOEFL対策コースなら即効性も上がると思いますが、お値段も上がってしまいます。
★2022/03/17追記
入学してからオンライン英会話をやってみて、これは即効性もあるかもしれないと思いなおしました。詳細はこちらの記事をご参照ください!
真似&録音
オススメ度 ☆☆☆☆☆
即効性 ☆☆☆
これも王道だと思いますが、録音して聞くことです。はじめは恥ずかしいですが、慣れます。
YoutubeにはTOEFL向けの動画もたくさんあって、ネイティブが回答例を喋ってくれていたりしますので、それを完コピする→録音する→聞く。別にTOEFL向けのものでなくても効果はあると思います。
「体で覚える」というやつで、これだけで結構上達してきます。本来言語ってそういうものなのかもしれません。
細かな単語の発音より、全体のイントネーションの方がスコアには効いてくるという噂を聞きましたので、私はその辺を意識して練習しました。
テンプレート作戦
オススメ度 ☆☆☆☆
即効性 ☆☆☆☆☆
邪道の中の王道、テンプレート作戦です。準備期間が短いなら正直テンプレートに頼るしかないです。Taskごとに問題の形式はほぼ決まっているので、テンプレートが通用します。
「toefl speaking」でググってみてください。続く予測キーワードはきっと「テンプレート」です。それくらいテンプレートはあちこちに落ちていますので、気に入ったものをメモして覚えてしまいましょう。
スラスラ使いこなせるようになるにはそれなりに練習が必要ですが、イチから英語を自力で組み立てるよりはずっと安心してテストに臨めます。
聞き耳を…
オススメ度 ☆☆
即効性 ☆☆☆☆☆
邪道中の邪道です。speakingの前に、10分間の休憩があることと、TOEFLはある程度個々人のペースで進めるテストだということを踏まえて想像してください。昼休憩から戻ると、どういう状況になっているでしょう?
自分が受付をしたタイミングにもよりますが、早い人はspeakingを始めており、遅い人はまだlisteningをしている、という状況が生まれます。昼休みを若干早めに切り上げて、PCの前に座ると、周囲からspeakingの声が聞こえてきます。すると、Task1でだいたいどんなことがテーマになっているか、なんとなくわかってしまうのです…!
だからといって完璧に準備できるわけではないですが、speakingの1問目、大コケせずに済むと精神的にラクになります。この方法を使うなら5番目くらいに昼休憩に入れるとベストですが、なかなか調整は難しいので、チャンスがあればちょっと聞き耳を立ててみようかな、くらいの心持ちでどうぞ…
(ちなみに私はこの方法が大当たりでTask1が始まる前にほぼ回答を用意できてしまいました…運が良かったです)
エピソード用意
オススメ度 ☆☆
即効性 ☆☆☆☆
speakingのindependent taskではフリーに自分の意見を述べますが、これが私は苦手でした。integrated taskはリスニングやリーディング中に単語や表現のヒントがあるので、それをspeakingの中にいれればそれっぽくなったのですが、independent taskはそうはいかないからです。
そこで有効なのが、エピソードをいくつか用意しておいて、どんなテーマでもそのエピソードにもっていって(こじつけて)喋る!というものです。用意したエピソードに関してはがっつり練習していくので比較的不安なく喋れます。
旧Task1に最も有効だったのが、この方法です。ところが、改定でTask1がなくなってしまいました。以前であればオススメ度が高かったのですが、今はTask2(新Task1)にかろうじて使えるかどうか…。
むしろwritingの方で役に立ちそうなので詳細はそちらで説明します。
実践演習
オススメ度 ☆☆☆☆☆
即効性 ☆☆☆
何度も書いていますが、TOEFLはクセが強いので、 問題に慣れることがとても大事です。
ツールは中国TPOでも何でも良いと思いますが、speakingで大事なのは、時間をきっちり測ることです。準備時間が意外と短いので、ささっと話す内容を組み立てる瞬発力トレーニングは必須です。
また、メモも重要になりますのでこれも練習が必要です。
ListeningとReadingをやる
オススメ度 ☆☆☆
即効性 ☆☆☆
4つのTaskのうち3つにlisteningが、2つにreadingが絡みます。speakingのために、というより他のセクションの対策をしていれば、相乗効果でスコアが伸びてくると思います。
逆に、listeningやreadingが苦手だと2つのセクションにダメージが来てしまうので、注意が必要です。
おまけ
他に私が試したことをご紹介します。
・Hinative
以前紹介したHinativeアプリで音声を投稿してネイティブに評価してもらいました。
優しい人はお手本として自分のネイティブ発音を返信してくれたりしました。
・日記
とにかくアウトプット脳をきたえるために英語で日記を書きました。添削してもらえるわけではないので効果は微妙です。やらないよりまし?
・ブツブツ言う
瞬発力を鍛えるために思いついたらいつでもどこでも英語をつぶやいてみました。怪しまれないコツは、電話しているふりをすることです。
効果は謎です(度胸はつきます)。
・ネイティブの友達を作る
今どき、SNSを使えばネイティブの友達なんてすぐできます。しかし、TOEFLのために、という観点からはオススメしません。あんまり練習にはならずに時間が浪費されてしまいました。
・情報収集
私が得た情報は、「イントネーションとかリズムは大事」「無言になるのが一番ダメ、how can I say…とかでもいいから喋り続ける」「簡単な英語でいいからquestionにきちんと答える。具体例が全然ないとか理由が曖昧とかはNG」などです。ネット情報なので真偽は不明ですが、役に立つサイトはいっぱいありますので勉強の合間にチラ見するのは息抜きにもなってオススメです。
・書籍
買ってみましたが…本を読んでspeakingが上達するわけもなく。ただ、スコアの目安が書いてあって、「このくらいの内容でこのくらいスコアもらえるんだな」という参考にはなりました。
まとめ
- 実践演習は必須
- 即効性重視ならテンプレート
- ハイスコア狙いならオンライン英会話
- ネイティブコピー&録音チェックも有効
- listening & reading強化で相乗効果
パソコンに向かって話すので変な感じですが、対面より緊張しないですよ!
私は、speakingは実践演習メインで、あとは他のセクションのトレーニングに時間を割きました。試験までの日数と、自分の得手不得手、各セクションの目標点数から、勉強プランを立ててみてください!