東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

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受験プランを練る その2 :受験校を考える

受験生活を始めるにあたって私は、

合格するか2年経過しても受からなかったら受験を終了する

とゴールを設定しました。

そして、チャンスを増やすために、一般と編入の両方を受けることにしました。

 

次は、いよいよ受験校の選択です。

  • 立地
  • 学費
  • 入試の内容
  • 大学の特色

から絞っていきました。

 

【立地】

私は家庭がありますので、急に引っ越したり一人暮らしをすることはできません。そのため、「家から通えること」が第一条件でした。すると、国立大学は東大と東京医科歯科大しか候補がありませんでした。

東大は一般入試ではさすがに手が出ないし、編入試験は難易度が高い上に一人も合格させない年もあるという話なので、断念。

医科歯科も一般入試はハードですが、他に選択肢がなく、国立大は一般も編入も医科歯科一択となりました。

一人暮らしが可能で、地方でもいいよ、という方であれば、選択肢は広がると思います。そのような方は立地はさほど重要なファクターではないかもしれません。

もし、将来的に勤務したいエリアが決まっているのなら、そこの近くの大学を受験しておいて損はないと思います。就職時には必ずしも出身大学の医局に入る必要はありませんが、働きたいエリアとつながりの深い大学に行っといて損はないはずです。また、研修先の病院見学にいくのに遠方だと、なかなか大変そうな気がします。

 

【学費】

国立大はとにかく学費が安い。私立の医学部は、学費が高いイメージがありますよね。実際、数千万円かかります。私も、私立は無理だろうな、とはじめは考えていました。

ところが、私立医学部に格安で通う方法があります。一般入試の「地域枠」です。東京都には「東京都枠」があります。これは、医師免許取得後にその地域の医療に貢献することを約束するかわりに、学費の一部または全部を自治体が負担してくれるというものです。

当然ながら縛りがあり、卒業後9年間の勤務地や診療科が限られます(2018年現在)。自分の将来プランと照らして、この縛りの内容がアリなら、一考の価値はあります。縛りがきついので、倍率も低くなる傾向にあります。

最近、地域枠で入学したものの、他の地域で勤務する医師が少なからず存在すること(この場合は自治体にお金を返済します)が問題となっていましたね。地域枠にはデメリットもありますので、慎重に考えるべきだとは思います。調べるといろいろ出てくると思いますが、例えばこちらなど。

charitsumo.com

医師偏在は深刻ですからね…賛否あるとは思いますが。この話は長くなりそうなのでまた別途。

私は

  • 一般入試を受けるつもり
  • できれば東京都で働きたい
  • 小児科志望

で、東京都枠と相性が良かったので、いくつかの私立大学が候補に上がりました。

 

【入試の内容】

立地や金銭面がクリアされたら、受験にあたって重要なのはやはり入試の内容です。

一般入試なら偏差値が指標になるので、候補を絞るのは難しくないと思います。問題は編入のほう。情報があまりないんですよね。

先ほど書いた通り、私はこの時点ですでに国立は医科歯科一択になっていたので悩みようがありませんでしたし、他の国立の編入について全く調べてもいないのでご参考になるところが少なく申し訳ないですが、一例として、どういう戦略だったのかご紹介したいと思います。

私の場合、受験を考えている年が医科歯科の編入試験が変わる年でした。これは超大チャンスだと思いました。なぜなら、変更の内容が

  • 出願要件であるTOEFLスコアの引き上げ 60→80
  • 「書類審査」を募集要項に明記
  • 2次試験の科目が「数学」「物理」「化学」「生命科学」「自然科学総合(英語)」から「自然科学総合」1科目に

というものだったからです。

編入に関しては塾(主にKALS)に通っている人が圧倒的に情報を持っています。また、何年もチャレンジしている人もいます。独学・1年目の私はそういう人と戦わなくてはいけない。すると

  • 入試が変わる → 情報量について対等になれる可能性
  • 科目が減る&内容の予想がつかない → 独学・1年目にもチャンス
  • 科目が減る&書類審査の重みアップ → 志望動機・職歴・研究歴・推薦状などが重要になる可能性
  • TOEFLスコアの引き上げ → 実力はあるが敬遠する人&英語が得意だからとりあえず受けたという人が増える → レベルが下がる可能性

というこのチャンスを逃してはいけないと思いました。

これはあくまで私が受験した年だけに通用する話ですが、このような極端なパターンでなくても、過去問の傾向と自分の得意分野から戦略的に考える余地があると思います。

たいていの国立は2次試験で高校卒業~大学1年レベルの学力を問われます。内容は本当に様々なので、一番手っ取り早いのは過去問を入手することです。塾に通っていれば過去問はおそらく充実しているものと思います。独力で行く場合はネット上にころがっているのを拾うか、自分で大学にコピーさせてもらいに行くか(私は医科歯科の過去問をありったけコピーしにいきました)、知り合いづてにもらうか…でしょうか。

 

【大学の特色】

選択肢が複数あるなら、大学の特色で選ぶのも重要だと思いますが、正直、この医学部でないと学べない!みたいなことはほとんどないのではと思います。卒業後に必ず出身大学の医局に残らないといけないということもないですし。

もしどうしても迷うところがあるなら、地域性、留学の行きやすさ、研究への力の入れ方、総合大か否か、などを調べてみるのはよいと思います。

ちなみに医科歯科は、強いエリアは千葉、留学行きやすい、研究熱心、ほぼ単科大、英語教育に力を入れている、授業がキツめ(らしい)、アクセスが抜群、という特徴があります。

 

 

ほぼ選択肢がなかった私の経験が参考になるかわかりませんが、何かお役にたてばうれしいです。

長くなってしまったのでポイントをまとめます。

  • 受験校選びから戦いは始まっている
  • はじめに過去問を見ておくことは大事
  • 立地とお金に縛られなければ選択肢は多い
  • 一般入試には地域枠という裏技もある