(注:私がご紹介できるのはあくまで非帰国子女が「1か月で初TOEFLスコア90狙う勉強法」の例なので、ご了承ください。)
Writing Sectionは2019年8月の改定で唯一何も変わらなかったセクションです。簡単に概要をまとめます。
- TOEFL iBTの最後のセクション
- independent task:30分で書く
- integrated task:3分読んで、2分聞いて、20分書く
目標スコア
初TOEFLでスコア90狙うことを目標に各セクション見てきました。これまでの目標は
Reading 25
Listening 25
Speaking 18
で合計68なので、Writingは最低でも22、欲を言えば23欲しいところです。これでトータルスコア90超え、無事目標達成です!
トレーニング方法
問題に慣れるのが重要なことは変わりませんが、Writingは2問しかないので、何回も問題演習しなくても雰囲気は掴めます。
また、Writingのトレーニング特有の問題として、
- 1問解くのに時間がかかる
- 添削してくれる人がいないと「書きっぱなし」になりがち
- 問題に取り組む → 回答の骨子を考える → 終わり
- 回答例を見る → 使えそうな表現をメモ
- 実際に時間をはかってフルで書く
ステップ1では英作文をしません。independentなら問いを見て、integratedなら「読む」「聴く」までしっかり取り組んで、その後、回答の骨子を日本語&箇条書きでメモしておしまいです。つまり、本格的に書き始めるまでの前段階となる構成づくりまでをトレーニングしました。
この部分までは英語力が関係ありません。しかし構成が悪かったり構成に時間がかかったりしているとスコアが伸びません。逆に言えば、構成力を鍛えれば、英語力と関係のない部分でスコアアップが狙えます(この時、後述の「型」が重要になります)。また、ステップ1だけなら1問あたり5~10分で終了で、「時間がかかる」という難点をクリアできます。
ステップ2では解答例を読みます。そして自分にも使えそうだと思える表現や、知っておいた方がよさそうな単語をどんどんメモしていきました。本格的に英作文に取り組む前の準備です。合っているかわからない自前の英作文を量産するより、お手本の表現を取り入れていく方がよっぽどスコアにつながります。この方法なら「添削者がいない」という難点をクリアです。
ステップ3は最後の仕上げです。ステップ1とステップ2をある程度繰り返したら、最終的にはやはりきちんと時間を測ってがっつり英作文に取り組むしかありません。腹をくくりましょう…。
英作文に取り組むにあたって私が実践した他の作戦は以下のとおりです。
- 即効性重視の作戦として「型」(テンプレ)を覚える
- 使いまわせるエピソード(持ちネタ)を用意する
- パラフレーズを意識する
- ミスをなくす
- タイピングの速さと精度を上げる
ひとつずつ説明します。
型を覚える
テンプレ暗記はspeakingのところで邪道と言いましたが、writingに関しては王道です。なぜなら、TOEFLに限らず英語でエッセーや論文を書くときは、そもそもある程度の型があるからです。最初に結論を述べて、具体的な例を2つか3つ挙げて…とかいうアレです。「パラグラフライティング」という立派な名前も付いています。
実際、integrated taskの方で読まされる文書は4パラグラフ構成で、はじめに主張、続いて主張をサポートする3つの具体的な説明、という型で書かれています。続くlistening部分の「講義」もこれに対応して、主張→3つの具体的な話と続きます。必然的にメモは紙を4×2に区切って書くことになりますし、当然自分のWritingも4パラグラフ構成になります。
これだけ型が決まっているので、もちろんテンプレート英文も存在します。書籍やウェブサイトが腐るほどありますので、気に入ったテンプレひとつ、頭に叩き込んでしまいましょう!
independent taskは純粋に自分の意見を述べるのですが、こちらもやはりパラグラフライティングをベースとしたテンプレがありますので探してみてください。
エピソードをストックする
これはindependent task用の作戦です。
independent の方では、例えばこんな問いかけがなされます。
- インターネットは私たちの文明に悪い影響を与えた yes/no ?
- 大学は教授の給料を増額すべきだ yes/no?
- 教師は生徒とフレンドリーな関係であるべきだ yes/no?
それに関して自分の主張を決め、理由とそれをサポートする具体的なエピソードを2つまたは3つ書きます。
この主張は自分の本心でなくて良いです。理由も論理的に筋が通っていれば、でっち上げで良いです。要は、英語で書けそうな具体的で説得力のある理由が3つ思いついた方の立場で書けば良いのです。採点者は受験者の身辺を調査したりしませんから嘘八百でOKです。
逆に、具体例が思いつかないと、高得点は期待できません。そこで、あらかじめ具体例に書けそうなエピソードをいくつかストックしておいて、その部分については事前に英語表現を完璧に準備していってしまおうという邪道な作戦が「持ちネタ」作戦です。
これらのエピソードについては事前に細かく英作文しておけば、当日、自信を持って回答できます。もちろん全ての具体例をストックから出す必要はないですが、1つ使えるだけでだいぶ楽ですよ。具体例どうしよう…とあれこれ悩む時間が省略できるのもメリットです。
パラフレーズを意識する
「パラフレーズ」とは言い換え表現のことですが、Writingではこれが重要だと言われています。例えば、「the professor」が続けて4つの文に登場する英文はなんだか読みにくいものです。「the professor」「he」「the teacher」「the man」(これらが全部イコールで使えるとは限りませんが)などと言い換えて使うことでこなれた英文に見えます。
トレーニングのステップ2で回答例をお手本として表現をまねるという話をしましたが、この時、パラフレーズにも注目すると良いです。
ミスを減らす
英作文の添削はなかなか無料ではできません。あとはお財布との相談になります。
と言ったものの、私自身はお金をかけませんでした。最低限の添削として使ったのが「Grammerly」というサービスです。
アカウントを作ってマイページに自分で作った英文をアップロードすると、無料でスペルミスや文法的におかしいところをチェックしてヒントとともに表示してくれます。wordで英文打つとスペルミスを赤い下線で警告してくれますよね。あれの上位版というイメージです。
また、有料会員になるともっと高度なこと、たとえば能動態と受動態どっちがいいかとか、もっとスマートな表現があるとか、そういうことまでチェックしてもらえるようです。
Grammarlyについては以下のサイトで説明されているのでご参考にどうぞ。
単純ミスをなくすだけで、スコアアップにつながります!
タイピング
意外と盲点なのがタイピングです。TOEFLの「Writing」は「Typing」なのです。もしブラインドタッチができないのなら、特訓することをおすすめします。
タイピング速度が2倍になれば、10分かかっていた打ち込みが5分になり、残りの5分を見直しに使えます。これは大きいです。
キーボードのキー配置が米国式でやりにくいという話もありますが、私はあまり気になりませんでした。実は、そんなこと気にならないくらい高速タイピングが得意なのです(自慢)!しかしタイプミスが多くて結局時間がかかり…正確さも速さと同じくらい重要です(自戒)。
まとめ
- 問題演習は毎回フルで英作文せずに目的を絞って取り組む
- お手本を真似て表現の幅を増やす
- パラグラフライティングとパラフレーズでこなれた英文に
- 具体例がぱっと思いつかないならエピソードを予め用意
- 速く正確なタイピングができると有利
最近忙しくてずっと下書きになってましたがやっと公開できました。
私の個人的な方法ですが、お役にたちますように!