東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

東京医科歯科大学医学部編入とTOEFL受験の情報を発信します。

TOEFLの概要

前回書いた通り、TOEFLを受けよう、と思った段階で私がTOEFLについて知っていることはごくわずかでした。

今回は主に、同じように初めてTOEFLを受けるけれど、まだよくわかっていない、という方向けに、ざっくりと概要をご紹介したいと思います。

最新の情報や細かいことは必ず公式サイトで確認してください!

特に、2019年8月からWriting以外のセクションは試験時間が短縮されて問題数が変更になっているので、TOEFL経験者も要チェックです。

   ↓

TOEFLテスト体験の向上を⽬指したテスト変更のお知らせ」 TOEFLテスト日本事務局 2019年5月27日(2019年8月13日アクセス)

https://www.cieej.or.jp/toefl/20190527_1.pdf

  

そもそもTOEFLとは?

TOEFLは英語を母国語としない外国人を対象とした、4技能(読む、聴く、話す、書く)の試験です。留学の際に英語力を示す指標としてよく利用されています。

運営母体はアメリカのETSという団体です。公式サイトは英語ですが、翻訳サイトや日本事務局のサイトもあります。

CBT(廃止)、PBT(廃止)、iBT、ITPといろんなテストがありますが、基本的にiBTを受けると思っていて間違いないです(ITPは団体専用テスト)。

インターネット経由で申し込みます。このときに、日程と会場を自分で選びます。

スコアは0~120で示され、有効期間は2年間とされています。

1回の試験時間は3時間を超えます。これでも、冒頭に述べた変更によって短縮されています。前は4時間でした…。

受験料はレートにもよりますが、2~3万円かかります…。

 

TOEFLのスコア

Reading, Listening, Writing, Speakingの各セクションごとに30点満点で採点され、合計スコアが0~120で示されます。

医科歯科編入試験の足切りスコアは60から80へ引き上げられたところです。

留学の目安でいうと

60…学部留学で要求される最低レベル

80…ほぼ全ての大学の語学基準を満たすレベル

100…多くの大学院への入学が可能なレベル

110…トップ大学の入学要件を満たすレベル

といった具合です。

TOEIC L/Rとは内容もボリュームも違うので一概に比べられませんが、目安としてTOEICスコアから50~100点引いて1/10すると、とれそうなTOEFLスコアになるかなと思います。ただ、スコア80から上はアウトプット力が重要になってくると思うのであくまでご参考です。

 

TOEFLのテスト形式

最大の特徴は、4技能試験であること、そして題材が講義またはキャンパスライフであるということです。

例えば、アメリカにRailwayが引かれた歴史、三角州の特徴、鳥の方向感覚、ある画家の作品、図書館の工事のお知らせ、車通学の申請、レポートのテーマの相談、新入生イベントの企画、などが題材として登場します。

形式的には以下のとおり。

Reading

アカデミックな長文読解問題。

3パッセージまたは4パッセージ(※)用意されています。各パッセージは700語くらい。

1パッセージにつき10問の問題がついています。

Listening

講義と会話の2種類の問題があります。

講義:3または4題(※)。各3~5分の講義で、問題は6問ずつ。

会話:2または3題(※)。各3分程度で、問題は5問ずつ。

Speaking

Independent Task1問とIntegrated Task3問です。

Independent Task

お題に対して自分の考えを自由に述べます。準備に15秒。その後45秒間しゃべります。

Integrated Task

文章を読み、関連した話題についての講義やディスカッションを聞いて、その全体を要約して話す

というものを2問と、

講義をリスニングして、そのあと内容を要約して話す

というものを1問こなします。 

Writing

こちらもIndependent TaskとIntegrated Taskがあります。

Integrated Task

文章を読み、講義を聞いて、内容をまとめます。制限時間は20分。

Independent Task

お題に対して自分の考えを自由に述べます。こちらも制限時間は20分。 

おまけ:ダミー問題

ダミー問題については別途ご紹介しますが、要はスコアに関係のない問題がまざっているということです。ReadingやListeningの問題数が受験した回によってバラバラなのは(「※」をつけたところ)ダミー問題があったりなかったりするためです。

 

 

だいたいイメージできたでしょうか?

試験時間が長く、受験料は高く、PCに向かってしゃべるし、題材も特殊で、なかなかクセの強い試験です。

最初調べたときはスピーキングの難易度の高さに絶望しましたが、形式が決まっているのでやってみたら意外となんとかなりました。

次回からは、それぞれの詳細や勉強のポイントをご紹介します。