東京医科歯科大学(東京科学大学(仮))医学部編入とTOEFL受験

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東京医科歯科大 医学科4年生のプロセメ プロセメの概要

記憶の鮮明なうちに、しばらくプロセメことプロジェクトセメスターの思い出を書いていこうと思います。

 

先日プロセメ期間が終了し、無事に最終レポートも提出できました。

6月ころは、プロセメ中にCBTの勉強を始めて、ブログもちょこちょこ書こうと思っていました。しかしいざ始めてみたらものすごくしっかりと教えていただいて&任せていただいて、半端なことはできないぞ、ということで研究に集中することにしました。

それでも細々と基礎医学の復習くらいはしておけば良かったのですが…そんなに器用でなく…今週から頑張ります…。

 

さて、まずはプロセメとは何ぞや、について書きたいと思います。

 

プロジェクトセメスターの概要

プロジェクトセメスターとは、4年生の6月から10月の約5か月間、研究室に所属して研究をするプログラムです。内容は、基礎研究もあれば、臨床に近い場合もあり、今年は企業インターンという選択肢もありました。

コロナ禍以前は留学という選択肢もあり、これが人気だったのですが、去年と今年は海外の研究室は選べませんでした。

期間終了時に発表とレポート提出があり、プロセメは終了します。

 

次の記事で書こうと思いますが、プロセメの前後も「研究実践」として研究室に通うことが可能です。場合によってはプロセメ後に「MD・PhDコース」や「研究者養成コース」で本格的に研究に移行する人もいます。

医科歯科は研究したいと思う学生にはチャンスの多い体制が比較的整っているように思います。

 

研究室選び

学生を受け入れてくれる研究室はかなりたくさんあります。

3年生の11月ころ、研究室と受け入れ可能人数が書かれた紙が配られて、まずは気になるところをいくつか見学に行きます。その後、プロセメ委員を中心に学生同士で調整して、所属研究室が決定します。

研究室が過多なので所属できないという心配はなく、選んだ研究室に拒否されることもありません。ただ、希望者が多い場合は希望通りにならないこともあります。

受け入れ可能人数より希望者が多い場合は、学生同士で話し合って決めます。研究実践で前からその研究室に通っていた、という人は優先されるのが暗黙のルールです。研究室と交渉すれば予定より多めに受け入れてくれる場合もあります。また、受け入れ研究室一覧に載っていなくても、直訴したら「いいよ」と言ってくれたというケースもありました。

コロナ前で海外留学が選択肢にあった時、留学希望者は面接などの選考があったようです。語学力や成績が評価に含まれ、HSLPの受講者が有利というウワサ(私は留学の予定がなかったのであまりよく知らず…すみません)。

 

温度感

先生が臨床で多忙だったり大学院生の少ない研究室は、あまり学生に要求せず、夏休みもたっぷりとれる傾向にあるようです。

研究にあまり興味がなかったり他のことに時間を割きたい学生はヒマな研究室を狙っているので、win-winの関係が成り立っています。プロセメの間に勉強する…という人も中にはいると思いますが、バイトに明け暮れている場合が多く、この期間に数百万稼ぐ猛者もいるとか…!

熱心な研究室は、期間限定参加の学生にもその研究室の本流の研究を任せてくれます。あるいは学生が主体となって研究の立案から行う場合もあります。往々にして指導も丁寧です。運が良ければファーストで論文が書けたり、学会で発表できたりすることもあります。

全体としては熱心な研究室が多いと思います(たぶん)。

 

私の場合

例年人気の研究室で、見学者も多く、私は研究実践をしていなかったのでどうかな~と思っていました。

いざ希望したら、他に希望者がいなくてするっと決まりました。ご挨拶に行ったとき、担当の先生に「どうして今年は1人だったんだと思います…?」とちょっとしょんぼり聞かれました(笑)

 

医局とくっついている研究室ですが、実施した内容はバイオロジーのthe 基礎研究です(もちろん将来的な像として臨床への貢献は描かれています)。

研究グループの本丸の実験に参加させていただいて、先生方も院生さんも相当丁寧に指導してくださって、とても恵まれていました。ついでに資金も潤沢で、高コストな実験をバンバンさせてもらえました。

大きなプロジェクトの一部なので論文化はまだ先だと思いますが、結構すごいジャーナルを狙っているのではないかと思います。著者の中にこそっと名前を入れてもらえることをひそかに期待しつつ…!

 

短期間の参加でありながら、論文抄読会や進捗報告会の担当もさせていただくので、その準備もなかなか大変でした。が、とっても勉強になりました。

クリーンベンチの使い方、ごみの捨て方、洗い物のルールなどゼロから教えていただいて、細胞のお世話、電気泳動、試薬の取り扱いなどにステップアップして、最終的にはひとりで実験を任せてもらったり解析をバリバリ走らせたりできるようになりました!

 

濃密な5か月でした。

レポートに謝辞を書いたばっかりですが、何回でもお礼申し上げたい気持ちです。